レトロゲーム処方箋

クッパ、デデデ大王、ギルガメッシュ……レトロゲームから学ぶ! 悪役キャラクターの“処世術”

2017.01.24

“ドラクエ派かFF派かを聞いているのに「俺、ロマサガ派」って答える奴、クラスに一人はいるよねー!”

 レトロゲームあるあると共に失礼します。昨年末に『ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ』が発売されてから、レトロゲームブームの火がふつふつとたぎり始めた今日この頃ですが、テレビをつけると芸能界や政界には、スキャンダルを起こす憎まれ役が、『魔界村』(カプコン)のゾンビよろしく絶えず出てきています。

 そんな憎まれ役の皆々様には、レトロゲームに登場する敵役に注目していただきたい。どんな悪事を働こうとも、長く愛される秘訣がそこにはあるのです。

 今回は、レトロゲーム界の敵キャラを紹介していきます。全国のビジネスマン諸氏には、処世術として活用できること請け合いです。

 昨年は、不倫問題が多く目立ちましたね。ゲス不倫から始まり、スポーツ界、歌舞伎役者、育休議員にまで至る始末。

 普段から、ふらふらと曖昧な態度ばかり取っているから、こういった浮気心が芽生えてくるわけです。あっちもいい、こっちもいいと、どっちつかずな態度よりもバシッと一つに道を指し示さなければいけません。男らしく一つの道をバシッと貫く男気の見本といえるキャラといえば、『マリオ』シリーズ(任天堂)でお馴染みの「クッパ」ではないでしょうか。

 こいつと決めたらガオーと咆哮一発、毎回ピーチ姫を強引に奪い去っていきます。思いかなわずマリオに奪還されますが、それでもめげずに隙あらばさらっていくうちに、心なしかピーチ姫もガードが甘くなって、若干さらわれようとしている感は否定できません。

『スーパーマリオワールド』のオープニングのセリフでも「またもや、ピーチが姿を消した」と、“またもや”と言われる始末。マリオも、「どうせ、俺なんかよりクッパに心が動いてんだろ?」と思っているのでしょう。

 裏でコソコソするのではなく、堂々と奪い去るくらいの強引さ、そして恋が実らないと悟るや否や、自らマグマにダイブする思い切りのよさ。この男気にキノコ王国の住民たちも「天晴れ!」と称賛を送ったことでしょう。

 もし、どうしても浮気心が芽生えてしまったのなら、「俺は、今から浮気をするぞー!」と火を吹くくらいの勢いで高らかと宣言してみてはいかがでしょう。あまりの潔さに、奥さんは目をヨッシーのたまごのように丸くして許してくれるやもしれません。

 逆に、火の玉を投げてくるほどの怒りで踏んづけられたら、ベランダから飛び降りるくらいの男気をみせましょう。それでもダメなら亀のように甲羅に閉じこもって怒りが収まるのを待ちましょう。それでもダメなら、マンマミーヤです。皆さんがんばってください。

編集部オススメ記事

注目のインタビュー記事

人気記事ランキング