60分拡大スペシャルはカオヘ+カオチャだった! シリーズファンにうれしい『CHAOS;CHILD』第0話&第1話レビュー

 カオヘの復習が終わると、いよいよ『CHAOS;CHILD』本編、第1話「情報強者は事件を追う」がスタート。“渋谷地震”から6年後の2015年が舞台だ。

1701CHAOS-CHILD_01.jpgアニメ『CHAOS;CHILD』公式サイトより。

 物語は、宮代拓留が部長を務める新聞部の描写から始まる。宮代拓留は何か事件を追っているらしい……って、すでにアニメ版では「ニュージェネレーションの狂気の再来」と呼ばれる猟奇的事件の第一の事件「こっちみんな」と第二の事件「音漏れたん」が起きてしまっているとは……。

「こっちみんな」の現場写真を押さえていた宮代拓留。彼は、一連の事件がニュージェネと同一の日に起きていることに気づき、ニュージェネ第三の事件が発生した9月29日の今日、第三の事件が起こるのではないかと予測する。

 そして、ラブホテル街に警察がいることを知り、ヒロインの一人、尾上世莉架と一緒に、事件現場に乗り込むと……そこは第三の事件「回転DEAD」の現場だった!

 回転ベッドの上で、天井から貼られたロープによって、首が締め上げられもげ落ちる描写は、かなりえぐい。グロテスクな描写は、さすがカオチャだ。

 さらに物語は進み、撮影した「回転DEAD」と「こっちみんな」の現場に、“力士シール”が貼られていることに気づく、主人公。

!? よく見ると、この“力士シール”、原作ゲームとデザインが違う! これは何か意味があるのだろうか?

 そして、翌日。「回転DEAD」の現場に居合わせた有村雛絵と生徒会室で対面するシーンまでが、今回の第1話。そのほかにも、事件を追っている神成岳志刑事の描写もところどころに入っており、信用調査会社「フリージア」の百瀬克子、久野里澪も第1話に登場。主要な登場人物を第1話にすべて出した構成になっている。かなりゲーム序盤を詰め込んだ、引きのある見応えたっぷりの内容だったと思う。

 筆者的に面白かったシーンは、生徒会室で宮代拓留が有村雛絵に話しかけるシーンだ。ゲームだと宮代拓留の視点から描かれているので、緊張していていっぱいいっぱいの心情が伝わってくるのだが、アニメは第三者視点。端から見ていると、こんな感じだったのかと、そのコミュ障ぶりがなかなか。演じている松岡禎丞の裏返って震えた声が光っていた。

 次回予告はなし。次はどこまで描かれるのか、楽しみが募る。そして、ゲームはシナリオにボリュームがあるので、1クールなのか、2クールやるのかも気になるところだ(Blu-rayとDVDが全6巻らしいので、1クールっぽいが)。

 ともあれ、しっかりした原作があり、これまでの科学アドベンチャーシリーズのアニメもしっかり作られていたので、今回の『CHAOS;CHILD』も安定して見られることは確かだろう。次回も期待大だ。
(文/桜井飛鳥)

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