「キネマ旬報ベスト・テン」日本映画部門の1位の『この世界の片隅に』、NHK『クロ現』が読み解いたヒットの理由とは!?

 映画に声優としてゲスト出演している松竹新喜劇代表・渋谷天外は、台本を読んで、日常の生活の中で、いつの間にか“戦争”というものが体に沁みこんでいく、日常の中に戦争を感じるような、そんな怖さを感じたという。そして、普遍的なものを描くこの作品で、「普通の人が戦争に行って、普通の人が普通の生活をしていく。いかにも、『今から戦争が始まりますよ!』じゃなくて、スーッと入っていく。それが、この映画のおもしろさの裏にあるとっても怖いところ」と、コメントした。

 その他、番組では一般の人の声も紹介。原爆の実態を若い世代に伝えるため、ドキュメンタリーフィルムの上映に力を入れてきたという被爆二世の女性は、原爆の被害を直接訴えいる映像は敬遠され、上映の機会もほとんどなくなったというが、「こういう戦争、平和、原爆について伝える伝承の仕方がやっとできた作品」と、この映画が新たな伝承方法のひとつになりそうだ。

 ネット上の反応をみてみると、番組では、その他にもさまざまな劇中シーンが紹介されたため、中には「ネタバレ多すぎ」など批判的な声もあるが、「また見たくなっちゃうな~」「これまでの紹介番組の中でも決定版というべき25分だった」「たっぷり見応えあって良かった~」「再放送あるといいな」と視聴者からは好意的意見が多く、一時、映画公式サイトのサーバーがダウンするほど反響を呼んだようだ。

 今週発表された週末映画興行成績(興行通信社)では、スクリーンが公開初週から大幅に拡大したことにより、先週末には累計動員数86万人、累計興行収入11億円を突破した『この世界の片隅に』。今回の番組放送により、まだまだその数字を伸ばしそうだ。

「キネマ旬報ベスト・テン」日本映画部門の1位の『この世界の片隅に』、NHK『クロ現』が読み解いたヒットの理由とは!?のページです。おたぽるは、アニメ話題・騒動の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

- -

人気記事ランキング

XLサイズ……
XLサイズって想像できないだけど!!