女児向けアニメで【グロ注意】!? 「城之内死す」感があった「さよならウサチャ…」【『プリパラ』レビュー】

――“大きなお友だち”の人気も集める女児向けアニメ『プリパラ』(テレビ東京系)を全力レビュー!!

女児向けアニメで【グロ注意】!? 「城之内死す」感があった「さよならウサチャ…」【『プリパラ』レビュー】の画像1『プリパラ』公式サイトより。

■『プリパラ』3rdシーズン「神アイドル編」
#128「さよならウサチャ…」(12月27日放送)

 最後の「神アイドルグランプリ」は、新進気鋭のノンシュガーが見事優勝に輝いた前回。今年最後となる『プリパラ』は、122話の「姉妹でかしこまっ!」以来となる安定の金杉弘子氏脚本。小ネタやギャグが冴えていると評判の金杉脚本なだけに、期待大です。

 ノンシュガーが「神アイドルグランプリ」で優勝したら、マネジャーのウサチャが野生児・ペッパーに食べられてしまう――その約束を思い出したのんは、ペッパーを自宅に招き入れ阻止しようと目論みますが、パパの失言でペッパーは“ウサチャを食べる”ことを思い出してしまいます。

 ウサチャがペッパーに食べられてしまわないよう、のんとちり、そしてらぁらたちもウサチャ捜索に乗り出します。しかし、ウサチャはもう腹を決めていて、自らの身をフライやカレー、手巻き寿司や干物に調理しようとします! これ、ファンシーな絵面じゃなかったら完璧に【グロ注意】……!

 その中で、「実は、もう一つ心配があってよ」と言うのはちり。「神アイドルグランプリ」で姿をくらました女神・ジャニスがまだ帰ってきてないと。ロゼットパクトから出られない彼女は危険に巻き込まれているかもしれない、と。

 そのジャニスは、なぜか牛の上(突っ込んではいけない。これが『プリパラ』)。ずっとグランプリで姉・ジュリイが持つサイリウムタクトを奪うことを画策していたジャニス。しかし、ノンシュガーの素晴らしいライブを見たことで“よくわからない気持ち”が芽生え、その好機を逃してしまっていました。どうしてタクトを奪えなかった、あの時の感情はなんというの――己の正義と新たに芽生えた感情に揺れます。「わからない〜!」とジタバタしながら床を回るジャニスは、どことなくあじみを彷彿とさせる……!?

 ジャニスを見つけたちりとのんは、ペッパーがウサチャを食べようとしていることを報告しますが、ジャニスは「約束は約束、それがルールと言うもの」と一蹴。そう言うジャニスにちりは、「あなたのルールって、一体なんですの」と問いかけます。それに「私のルールは、私の正義は……」と戸惑うジャニス。彼女の行動原理は“プリパラを守る”こと一筋だと思うのですが、ほかにも大切なものやことがあると、気づこうとしているのかもしれません(無自覚だけど)。

 その一方で、ウサチャは自ら塩コショウで味付けし、ペッパーが待ち構える鉄板の前でステーキになろうとしていました。ウサチャの度胸は一体どこから湧いてくるんだ! 「さようなら」と、鉄板に飛び込むウサチャ。すると、間一髪のところでいつの間にか『プリパラ』のレギュラーとなったハシビロコウさんが空中でキャッチ! (お友だちのそふぃが事前に頼んでいました)このシーン、妙に作画がカッコ良かった……。

 しかし、それでもめげずペッパーに食べられようとするウサチャ。その意地は何なんだ……。ペッパーもお構いなしに食べようとしますが、そこにやってきたのはなんとジュリイ。「本当にウサチャを食べるつもりですか?」「約束は約束ですが、約束以上に大切なものがあるかもしれません!」と説得するのでした。

 ウサチャがペッパーに食べられるというとんでもない約束が、ルールや正義に縛られるジャニスを開放するきっかけになるなんて。すごい脚本だ……。

 結局は、最初から食べるつもりもなく、みんなをからかっていたペッパーに踊らされていた面々。「さよならウサチャ…」が、「城之内死す」レベルの詐欺タイトルでよかったよかった。

 ジャニスのちょっと人間らしい一面が見ることができた今回。年明けの次回は、ジュリイが提案した「神アイドルグランプリ」の敗者復活戦です。個性豊かすぎる面々の騒がしい回になりそうな予感。

 先日、アニメ新シリーズが発表された『プリパラ』。まだまだ『プリパラ』が続く! 来年も引き続き『プリパラ』のレビューをしていこうと思います。
(文・月島カゴメ)

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