これこそが『プリパラ』の真骨頂! ノンシュガーの絆で心が幸せになる……!【アニメ『プリパラ』レビュー】

――“大きなお友だち”の人気も集める女児向けアニメ『プリパラ』(テレビ東京系)を全力レビュー!!

1612_pripara_non.jpg『プリパラ』公式サイトより。

■『プリパラ』3rdシーズン「神アイドル編」
#127「グランプリは甘くないウチャ」(12月20日放送)

 最後の「神アイドルグランプリ」真っ只中の『プリパラ』。なんとかグランプリに間に合ったノンシュガーでしたが、マネジャーのウサチャは「今のままだと優勝できないウチャ!」。なんでも、参加チームすべてがライブ中のメイキングドラマをレベルアップさせてきているそう。そこで、今から新しいメイキングドラマを作って、ぶっつけで勝負に出ることに。うんうん、それもまた“アイカツ”だね!

 その一方、前回ちりの裏切りにあった女神・ジャニスは、まだ姉のジュリィが持つサイリウムタクトを奪うことを諦めていませんでした。現実のちりはダメでも、プリパラでのちりは賛成してくれるハズ【注:ちりはプリパラに行くと性格がガラリと変わる】――なかなか諦めの悪い女神ですが、彼女なりの信念の強さもまた感じます。

 しかし、プリパラでのちりが出した答えも同じでした。ルールや正義を守るためとはいえ、タクトを“横取り”するなんて、「誇りを持てないことはできない」と。ジャニスはそれに“下々のアイドル”と同じレベルのことを言うなんて、見損なったとため息をつきますが、ちりはノンシュガーという頼もしい仲間ができて、一緒に頑張れる今の自分は「誇らしい」と……! 最初は仲間意識ゼロだったちりがこんなことを言うなんて(泣)。

 今回は、前回に引き続きノンシュガーがメインの回だったのですが、彼女たちは回を追うごとに絆をどんどん深めている感じが見ていて本当に心が幸せになるなぁと。あれだけ野生児・ペッパーに嫌悪感MAXだったちりが、自分からペッパーにさわっていることに「ちりが自分からペッパーにさわってる!」とのんが言って皆で笑うシーンも微笑ましい。

 それを言うと、新しいメイキングドラマが誕生する瞬間も涙モノでした……! 結局ノンシュガーはライブまでに新しいメイキングドラマを作ることができなかったのですが、ライブ中に3人の心が通じ合って、なんと即興で完成させたんです。ライブ中の3人の脳裏に浮かんだのは、メイキングドラマ作りに難航している時に完成させたデコレーションケーキ(ペッパーが「デザート食べたい」→ちりが「甘いものは脳が活性化する」ということでウサチャが持ってきた)。

 その出来は最悪だったのですが、ノンシュガーにとって“初めての共同作業”でした。このケーキからインスピレーションを得て、メイキングドラマをぶっつけ本番でやってみせたのですが、個人的にはライブ中に3人がアイコンタクトで意思を一つにしていた瞬間が、「これこそが『プリパラ』の真骨頂だな~!」「最高かよ~!」と思った次第。

 ノンシュガーのライブを見たジャニスは、目をキラキラさせながら、素直に彼女らのライブを「すばらしい」絶賛します。いつもは小姑のような彼女ですが、ノンシュガーを一人ひとり褒めているときはまるで母親のよう。しかし、その瞬間、ジャニスはとあることに気づきます。ジュリィからタクトを奪うことは、ノンシュガーの晴れ舞台を邪魔することでもある――あれだけ、タクト奪取に燃えていたジャニスでしたが、“よくわからない気持ち”に揺れ、結局奪うことはできませんでした。

 てっきり今シーズンの“ラスボス”だと思っていたジャニスでしたが、その可能性がやや薄れてきた回でもあったなと。ちなみに、前回グランプリを見に来た紫京院ひびきが「今回の目的はもっとほかにある」と意味深な言葉を残していましたが、「プリパラのルールを正すことに貢献できますか」と言うジャニスを「いえ、あまり。僕は自分好みのルールしか関心を持てない」と一蹴。ジャニスを「単に見てみたかっただけ」と言い、去っていきました。本当にジャニスを見たかっただけ、なのかな……。

 毎シーズンアイドルたちに立ちはだかる“ラスボス”的な存在ですが、今シーズンは未だに不在。実はジュリィとか、ひびきの逆襲が来るとか、大穴でプリパラシステムなどなど、いろいろ考えてしまいますが、ひとまずはノンシュガーの勝利と絆にひたっておきます。
(文・月島カゴメ)

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