女子になった(!?)遊馬晃祐も登場! 舞台『乙女妖怪ざくろ』の女性キャストが作品を語り尽くす!!

1612_yokai_otome_04.jpg薄蛍(すすきほたる)役の高橋優里花。

 さて、遊馬に「付き合うならこの人」と指名された薄蛍(すすきほたる)を演じるのが、高橋優里花。高橋優里花は、元「乙女新党」のリーダーで、現在は、自ら新アイドルユニット「いちごみるく色に染まりたい。」をプロデュースし、自らもユニットのリーダーとして活躍している。舞台『ダンスレボリューション~ホントのワタシ~2015』で主演を務め、TVドラマ『仰げば尊し』にもレギュラーで出演するなど、精力的に女優活動もしている。
 
 普段、アイドルとして活動している際は、よくしゃべるイメージの強い高橋だが、内気な性格の妖人「薄蛍」の役に合わせてなのか、年上の先輩方に圧倒されてか、この日は比較的大人しめだった。しかし、はじめの「指令書」に書かれた通り、舞台の説明についてはキッチリ役目を果たしていた。

 本作では、コンビを組む帝国陸軍少尉、芳野葛利劔(よしのかずら りけん)との恋のエピソードも見物で、高橋自身にとっても初めての恋愛ストーリーに期待がかかる。共演する椙山からは「(高橋のファンに)相手が刺されるよね」という冗談が出るほど、ドキドキのシーンがあるそうだ。

 実際に利劔役の脇崎智史に初めて会った時の印象を聞かれた高橋は、「初めてお会いした時、ジッと見られて、怖くて顔を隠しちゃいました」と語っていた。この初顔合わせのやりとりは、原作の第一巻で、利劔が薄蛍に自己紹介する際のエピソードそのままといった感じで、稽古が始まる前から、すでに物語がスタートしているようでもあった。ただ、脇坂自身は、話をしてみると「天然というか、面白い。物腰も柔らか」と女性キャストが口を揃えていう。

 他に、高橋の見た男性キャストの意外な行動として、沢鷹(おもだか)役の安里勇哉についてのエピソードも語られた。ある日、安里がゴミ箱を叩いているところを見かけて、何かと思ったら、ゆで卵を割って食べていたという話。舞台経験の豊富な富田麻帆にとっては、「稽古場あるある」の出来事らしい。過去に舞台の稽古場でキャストが一斉にゆで卵を食べ、近くのコンビニから、ゆで卵が姿を消したことがあるとか。

1612_yokai_otome_05.jpg鬼灯(ほおずき)役の富田 麻帆(とみた まほ)。

 その富田が演じる鬼灯(ほおずき)は双子の妖人として、雪洞(ぼんぼり)と共に最年少で少尉となった花桐丸竜(はなきり がんりゅう)とコンビを組む。キャスティングが発表された時、一部のファンからは「役者さんは本当の双子ではないの?」との声も上がったようだが、この日、雪洞を演じる椙山とのやり取りを見る限り、双子以上に息がピッタリ合っていると感じた。実は筆者自身、リアル双子で共に記者・カメラマンという職業をしており、現場で一緒になることもあるのだが、ここまで同じ空気を作れているか自信がない。このトークイベントでも、まるで漫才コンビかと思うくらいのマシンガントークをかましていた。

 そんな富田 麻帆だが、ミュージカル『ANNIE』をはじめ、幼少期から舞台をメインに活躍している。舞台『下天の華 夢灯り』(ほたる 役)、『薄桜鬼』(雪村千鶴 役)、『ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー』(ビアンカ 役) など多数の舞台に出演している。また、『ライオンキング』(1998年12月- 2000年6月、四季劇場・春/ヤングナラ役)にも出演しているのだが、こけら落とし公演だったことからか、舞台装置にトラブルがあり、せり上がるはずの台が可動しないなど、大変だったエピソードを語っていた。

 ところで、写真にもある通り、この日「JAPAN」と大きく書かれた腹巻きを巻いて登場した富田だが、こういうファッションではなく、私物プレゼントとして持ってきたもの。役者として、さまざまな大舞台を経験してきた彼女だが、すごく気さくで面白いイメージは、終始変わらないようだ。イベントの最後には、椙山と共に「おすぎとピーコ」のモノマネを見せ、会場を笑いに包んでいた。

1612_yokai_otome_06.jpg雪洞(ぼんぼり)役の椙山さと美(右)。

 前もって謝っておきたいのだが、椙山さと美の写真だけ、まともに映ったものがない。それだけトーク中、動きが激しくリアクションが大きかったからという言い訳をさせてもらいたい。そんな椙山は、先ほども触れた通り、富田演じる鬼灯と双子の妖人、雪洞を演じる。

 椙山は16 年に劇団鹿殺しに入団。主な出演作は、舞台『BASARA』、『ツチノコの嫁入り』、『クジラの子らは砂上に歌う』、映画『NASU-NASA』(幸子役)など。劇団鹿殺しの作品では、『キルミーアゲイン』『名なしの侍』に出演している。

 熊本出身ということからか、この日、富田からも「どんなお酒が好き?」という質問を受けていた。本人曰く、普段はほとんど飲まないそう。ただこの日は、椙山演じる雪洞をイメージした限定メニュー「雪洞のバラ&エルダーフラワーサワー」を飲み、その後、好きだというシャンディ・ガフを飲んでいた。アルコールを飲んだ後も顔が赤くなることがなかったので、案外いけるくちなのかも知れない。本人も話していた通り、お酒が入らずとも初めからハイテンションで、場を盛り上げることが出来るタイプ。恐らくは、舞台では富田とともに、この高めのテンションで、コンビを組む花桐丸竜をひっかき回すのではなかろうか。

1612_yokai_otome_07.jpg

 このトークイベントは、2時間を超える長さになったのだが、まったく飽きることなく、笑いの絶えないものだった。もちろん、構成の上手さもあるのだが、何よりキャストが個々に持つ面白さ、そして本格的な稽古が始まる前にも関わらず、すでに壁を取っ払った感のある仲の良さ、チームとしての一体感が感じられたからではないだろうか。本番まで一カ月。どんな仕上がりを見せるのか、今から楽しみで仕方がない。
(取材:矢口 明)

■舞台『おとめ妖怪ざくろ』
【公演期間】 2017年1月18日(水)~25日(水)※全12回公演
【公演会場】 全労済ホール/スペース・ゼロ
【チケット料金】全席指定 特典付きS席 8,000円(税込)/A席 6,000円(税込)
【出演】遊馬 晃祐、脇崎 智史、阿部 快征、野田 和佳子、高橋 優里花、富田 麻帆、椙山 さと美、亀井美緒、影山靖奈、千田 美智子、小林 健一、安里 勇哉
【スタッフ】脚本・演出:大和田 悟史
【公式HP】http://zakuro-stage.jp
【公式Twitter】@zakuro_stage

~「おとめ妖怪ざくろ」舞台化記念企画~ 「コスプレ写真祭り」開催中!
舞台化を記念して『おとめ妖怪ざくろ』の世界を再現するコスプレ写真を大々的に募集!
詳しくはHPにて→http://zakuro-stage.jp/event_cos

女子になった(!?)遊馬晃祐も登場! 舞台『乙女妖怪ざくろ』の女性キャストが作品を語り尽くす!!のページです。おたぽるは、その他演劇の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

- -

人気記事ランキング

PICK UP ギャラリー
写真new
写真
写真
写真
写真
写真

ギャラリー一覧

XLサイズ……
XLサイズって想像できないだけど!!