開拓すべき領域が山のように眠っていることを示すのは、プレゼンテーションの冒頭で発表された、今回のメインビジュアルであろう。このメインビジュアルは各社が1キャラクターを持ち寄って作成されるのだが、今回はラスカルとシャアザク、さらには鳥獣戯画までもが共存しているのである。総合プロデューサーの高橋敦司氏(東宝株式会社)によれば「鳥獣戯画を置いてみたら、あまりにも自然にはまった」という。この、よい意味でのカオス感こそ「AnimeJapan」の持ち味といえるだろう。
決して恒例だからといって、毎年決まり切ったことをしてお茶を濁すことをせず、進化しつづける「AnimeJapan」。このイベントをMCの高橋祐馬氏(株式会社アニプレックス)は「1日中楽しめるイベント」だと、何度も繰り返した。実にその通りで、体力が続く限り、いくらでも楽しめるイベントであることは、間違いないと思う。むしろ、アニメは観ないとか、マンガは読むけどアニメは観ないという人にこそ、来場して「いや、アニメを観ないと、人生を損しているんじゃないか」と感じて欲しいイベントではなかろうか。
なお、毎年の取材で気づいたもっとも進化している点は、高橋祐馬氏の服装。最初の年は、仕事が忙しいけど必死で駆けつけた感があったのだが、昨年はジャケットを着用(このあたりは、過去記事を参照のこと)。そして、今年はついにネクタイまで。
この「AnimeJapan」というイベントは、人間をも成長させるのか……。
(文=ルポライター/昼間たかし http://t-hiruma.jp/)
「AnimeJapan 2017」公式サイト
https://www.anime-japan.jp/
ついに、あの人がネクタイを着用して登壇! 恒例「AnimeJapan 2017 プレゼンテーション」が今年も開催のページです。おたぽるは、イベント情報・レポ、アニメ、高橋祐馬、昼間たかし、AJ、Anime Japan、手塚健一、高橋敦司の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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