TrySail(雨宮天・麻倉もも・夏川椎菜)が「声アニ」に続き「声優グランプリ」の表紙に登場！　鈴村健一の貧乏エピソードが興味深い

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――昨今の声優人気に伴い、気がつけば声優専門誌も定期・不定期を合わせて10誌以上が刊行されている。そんな“声優誌 群雄割拠”の時代にあって、各誌はどのような記事・企画をとりあげているのだろうか？　主要な声優誌を中心に、目玉記事や気になる企画などを紹介しつつ、各誌の特徴を分析していく――

「声優グランプリ」（主婦の友インフォス）2017年1月号

■「声優グランプリ」2017年1月号
出版社…主婦の友インフォス
発売日…12月10日（毎月10日発売）
価格……1204円＋税
創刊……1994年

「声優グランプリ」2017年1月号の表紙＆巻頭特集は雨宮天・麻倉もも・夏川椎菜かならなるTrySail。ライバル誌「声優アニメディア」では、すでに2度の表紙を飾っているが、「声グラ」での表紙は初めて。巻頭特集のリード文では、TrySailは「今、最も注目を集めるガールズユニット」と紹介され、満を持しての登場だ。

　インタビュー内容はHoneyWorksとのコラボシングル「センパイ。」にはじまり、11月からスタートした初のツアーについても言及。個別グラビアではシングル名にあやかって、各自が「センパイにまつわる思い出」をコメント。ただ、このコメントは「声優アニメディア」が先月号でやっていますね。いや、まぁ定番の質問なので仕方ないと思いますけど。

　一方、今号の裏表紙は『モンスターストライク THE MOVIE　はじまりの場所へ』で、巻末特集は主演の坂本真綾。先月号のレビューで「1月号は裏表紙なさそうです」とお伝えしましたが……裏表紙ありましたね、すみません。でも、これたぶん広告枠だから「声グラ」の広告問題としては心配ナシということで。

　とは言え、『Pick-up Voice』や『声優アニメディア』が両面表紙を多用する中、「声グラ」までもが両面表紙を続けると、似たり寄ったりの印象が否めませんね。

　さて、そのほかで気になったのは……

【飯田里穂「ハーレイ・クイン」に変身！】
人気企画「へあちぇん！」に登場した飯田。彼女が挑戦したのは、映画『スーサイド・スクワット』のハーレイ・クイン風スタイル。特徴的なスモーキーアイは控えめにしているため、飯田本人だとわかる絶妙なメイクバランスに拍手。また、ホットパンツ＆網タイツも必見！

【内田雄馬、早くも1340kcalの借金】
11月号からはじまった内田の連載「うちだっぷ！」。「奇数号で好きな食べ物を食べ、その分のカロリーを翌月の偶数号で消費する」という企画だが、11,12月号で早速240kcalの消費不足。そんななか、今月号ではクリスマスチキン1100kcalを摂取したため、2月号で消費するのは計1340kcalに！　おそらく、回を重ねるごとに消費できないカロリーが溜まっていく気が……。でも、それはそれで企画として十分におもしろそうなので、今後も好きな食べ物をガンガン食べさせてあげて欲しいです。

【鈴村健一、27歳までの貧乏生活が興味深い】
「声優への道2017」のインタビューで、駆け出し時代の生活を告白。24～27歳までが人生で最も貧乏だったそうで、当時のギャラは月4万円、食事は小麦粉を練ったものが中心だったとのこと。彼のように声優事務所の代表を務めるほどの人物ですら、20代後半まで生活に苦労するとは……この業界の厳しさが垣間見られるエピソードだ。

【東山奈央、ソロアーティストデビュー！】
むしろ、まだデビューしていなかったのかとの印象を受けますが、東山さんが2017年2月に歌手デビューです。詳細は本誌を読んでもらうとして、ここで触れたいのは記事のキャッチに使用された「自分の120％の歌声で、すべてをぶつけて歌いました！」のフレーズ。

これはインタビュー中でも語っており、東山自身の言葉だと考えられる。だが、デザイナーがミスったのか、別ページである『うたプリ』山下大輝・鳥海浩輔・前野智昭のグラビアにも同じキャッチが掲載されていた。「声グラ」にしては珍しいミスだが、『うたプリ』のページで載っていても違和感のない文言のため、こりゃ校正も見落としますね。
（文／神楽坂隆）