ガチで心理学がマンガで学べちゃう!? 『平松っさんの心理学』レビュー!

1612_hiramatu.jpg『平松っさんの心理学』(講談社)

『good!アフタヌーン』にて連載中のマンガ『平松っさんの心理学』(作:高倉みどり/ともに講談社)の第1巻が11月7日に発売された。こちらがなかなかガチでわかりやすく心理学を学べて興味深いので、ご紹介。

 主人公は食品会社の新入社員・池田基司(いけだもとし)。営業の仕事をしているが引っ込み思案で、不器用な性格ということから、やることなすことなかなか上手くいかない。そんな池田を助けてあげるのが、一見だらしないおっさんだが、心理学を巧みに使いこなすクレーム処理実績No.1男・平松丞(ひらまつたすく)。

 ストーリーは毎回いろんな敵(取引先、嫌味な上司、ライバル会社など)が出てきて、その都度、池田が平松に助言を求め、心理学を用いて困難を解決するというとってもシンプルな構成。

 物語の性質上、仕事のシーンでよく心理学を使っているが、生活の様々なシーンで応用が利きそうなものが多く、マンガではひとつの例題シチュエーションでの心理学の使い方を説明してくれている感じ。池田が読者の代わりに実戦で心理学をどんどん試していってくれているというふうな読み方もできるかも。心理学の仕組みはしっかりと説明されており、この漫画だけを読んでも結構勉強になる。

 作中での心理学はかなり万能で、どんだけ付け焼刃でも基本的には面白いほどに相手にハマる。心理学を使えば仕事も上手くいって、可愛い先輩と付き合えたりと恋愛も上手くいって、このトントン拍子な流れが、“進研ゼミ漫画”、あるいは料理がどんな問題も解決してしまう『美味しんぼ』初期を想起させられてしまう。

 しかしガチな心理学に重きを置いてる分、ストーリーはそれくらいシンプルでいいような気もする。テンプレに、心理学というアクセントをいれるだけで、ここまで作品として完成し、十分に読者を引き付けるものになっているのだから。ここで下手にストーリーを複雑にしたり、心理学が通用しない相手が登場してはこのマンガのコンセプトから外れてしまうことだろう。

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