フジテレビがTBS『逃げ恥』を全力プッシュ!? 「虐殺器官」を冲方丁が絶賛も「すっごい白い」と完成はまだ――!?

1612_noitamina.jpg「ノイタミナ」公式サイトより

 2005年の『ハチミツとクローバー』を皮切りに、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』や『PSYCHO-PASS』といった作品を輩出してきた、フジテレビのアニメ放送枠「ノイタミナ」。

 その「ノイタミナ」ラインナップ発表会が15日、フジテレビ内で開かれ、会場には『クズの本懐』から安済知佳と島﨑信長、『甲鉄城のカバネリ』の梶裕貴、畠中祐など豪華キャストに加え、制作スタッフたちも登壇し、さまざまな裏話を披露した。

「森見登美彦の小説が原作の劇場アニメ『夜は短し歩けよ乙女』(来年4月7日公開予定/角川文庫)の発表では、先輩役を演じる星野源さんの紹介がスクリーンに写り出されたんです。それが、現在星野さんが新垣結衣さんの相手役を演じているドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系/以下、『逃げ恥』)の、視聴率の好調さを伝える新聞記事をデカデカと紹介していたんです(笑)。フジテレビでの会見なのによくやるなぁと、会場も若干ざわめいていました(笑)」(発表会を観覧した20代男性アニメファン)

 そんな中、『四畳半神話大系』(角川文庫)や『ピンポン THE ANIMATION』(原題:『ピンポン』、作:松本大洋/小学館)などを手がけ、17年4月7日公開される劇場アニメ『夜は短し歩けよ乙女』にて、監督を務める湯浅政明もVTRでイベントに登場。

「湯浅監督は、VTRの最後に『これとは別に、来年春公開予定のオリジナル映画を制作しています』と、タイトルも詳細も明かすことはなかったのですが、告知していました。『夜は短し歩けよ乙女』も4月公開で、ほぼ同時期での公開で、制作が大変だからこそVTR出演なのかなと思いましたね」(前出の20代男性)

 さらに、夭折の作家・伊藤計劃の作品で来年2月3日に公開予定の劇場アニメ『虐殺器官』のコーナーではこんなことも。

「トークショーのゲストに作家で脚本の冲方丁さん、山本幸治プロデューサーさんたちが登場しました。このイベントの直前に関係者向けの作品上映があったらしく、冲方さんが『とにかく素晴らしい脚色が抜群で群を抜いている』『だいたいこんなもんだろうと思って観に来たらいい意味で裏切られた』『こういうふうにアニメ化すると理想だなと思って』と、絶賛していたんです。

 ただ、冲方さんはその最後に『あとは色さえつけば……すっごい“白い”んだけど面白い』『画さえできれば傑作だから!』と、色がついてないシーンや画が出来上がっていないという話もしていました。これに、山本プロデューサーは『言うほど白くないですよ!』と苦笑いで謙遜しつつ、『ちょっとヒヤヒヤしています』とも漏らしてて。制作スタジオが変わってもギリギリな感じでの制作なのかな、と感じました」(前出の20代男性)

 また、『虐殺器官』のステージでは中村悠一櫻井孝宏がやはりVTR出演し、場内を爆笑させるやりとりが繰り広げられたようだ。

「作品のタイトルにちなんで、2人自身にあったらいいなという器官の質問も寄せられていたんですけど、中村さんは『いま話題のガッキー“新垣結衣”器官ですね。ごめんなさい他局ですね(笑)』と、ここでもなぜか『逃げ恥』をプッシュしていました(笑)。あとちなみに、櫻井さんはPPAPな感じが欲しかったとコメントしてました(笑)」(前出の20代男性)

 なお、発表会では17年7月期には飛び込み競技の少年たちを描いた『DIVE!!』(作:森絵都/講談社)、同10月期には『GANTZ』などで知られる奥浩哉氏のSFマンガを原作とする『いぬやしき』(講談社)、18年放送予定の『甲鉄城のカバネリ』新作の制作が発表されるなど、大きなタイトルの重大発表を連発。来年以降もさまざまな展開を見せそうな「ノイタミナ」。各作品の展開が楽しみだ。

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