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表紙は『おそ松さん』だけど『ユーリ!!!』への愛情が半端ない! 「アニメージュ」17年1月号レビュー

 大人気となっていますから、各誌とも『ユーリ!!!』特集は力を入れていますが、今月発売分ではアニメージュが他2誌を圧倒しています。というか、もうちょい何かで嵩を増やせば、増刊号に仕立て上げられるレベルでした。

 巻頭の折込ピンナップは、その『おそ松さん』『ユーリ!!!』に加えて、『銀魂』(サンタクロース衣装の土方と沖田)、そして『ガム彼!タイムリープ修学旅行』という4作品です。この『ガム彼』というのを自分は知らなかったのですが、ググってみたところ株式会社ロッテが仕掛けるガムの擬人化プロジェクトのようです。おそらくタイアップ企画でしょう。さすが「アニメージュ」、有名企業とのタイアップなんてすごいです。羨ましいです。

 さて、ちょっと面白いなと思ったのが『進撃の巨人 Season2』&『甲鉄のカバネリ 総集編』のW特集。『進撃』の見開きイラスト→『カバネリ』の見開きイラスト→『進撃』の総監督・荒木哲郎×監督:肥塚正史のWインタビュー1P→『カバネリ』の監督:荒木氏のソロインタビュー1Pという作り。スタジオが同じWIT STUDIO、同じクリエーターだからこそ実現できた6Pと思いますが、ビジュアルが面白いです。読む方は頭がゴッチャになりましたが。

「おっ」と驚いたのは劇場アニメ『傷物語<III 冷血篇>』特集です。見開きイラストに続いて、神谷浩史さんと坂本真綾さんの対談(2P )、監督:尾石竜也氏(2P)、原作:西尾維新氏(3P)のインタビューという全9Pに渡る特集です。

 神谷さんと坂本さんという2人の対談(しかも写真も撮り下ろし)には、「よくスケジュール抑えられたな~」と感心してしまいましたが、驚いたのはそこではありません。基本「アニメージュ」は他誌と比べて、文字数が多い傾向にありますが、それでもこの特集は文字が多い。実際、1行あたりの文字数も他ページよりも2字ほど多いようです。目が疲れました。

 微妙に注目していたポイントとして、「各アニメ誌は1月の新作アニメの中から何を推すのか?」というポイントがありましたが、「アニメージュ」は『ハンドシェイカー』(2P/描き下ろし)、『弱虫ペダル NEWGENERATION』(2P/描き下ろし)、『MARGINAL♯4 KISSから創造るBig Bang』(2P/描き下ろし)、『昭和元禄落語心中 -助六再び篇―』(1P/キービジュアル)、『銀魂』(1P/キービジュアル)という5作品でした。女性人気が高い作品、特に続編ものをしっかり抑えているあたりが、実に“らしい”。一方でGoHandsのオリジナルアニメ作品もチョイスするあたりは、アニメ誌として良心的だなぁと感じた次第です。

 最後に触れておきたいのが、「アニメージュ」恒例の著名アニメクリエーター、i☆Risの6人による年賀状プレゼント、そして「2016 アニメ界 ニュースダイジェスト」というタイトルの、アニメ関連ニュースの振り返り記事でしょうか。16年内に亡くなられたアニメ業界関係者リストもあって、ああ、今年ももう終わるんだぁと実感してしまいました……。
(文・サトウスズキタカハシ)

Animage(アニメージュ) 2017年 01 月号 [雑誌]

Animage(アニメージュ) 2017年 01 月号 [雑誌]

ちなみに人気キャラ投票(「キャラクターベストテン」)1位はへし切り長谷部でした

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