最終回直前に“情報過多すぎて死ぬ”『ユーリ!!! on ICE』 織田信成の解説で勇利たちのすごさを再認

1612_yuri_11_02.jpg『ユーリ!!! on ICE』公式サイトより。

 ついに最終回が目前に迫ってきたフィギュアスケートアニメ『ユーリ!!! on ICE』(テレビ朝日系。以下、『ユーリ』)。毎週さまざまな方向からファンをノックアウトしている『ユーリ』ですが、グランプリファイナルに突入した14日放送の第11話「超超がんばらんば!!グランプリファイナルSP」は、とにかく情報量が多すぎ! 情報過多で、またもや“昇天”するファンが続出しています。

 グランプリファイナルの前日、賛美歌と鐘の音が流れる教会の前でおそろいの指輪をお互いの薬指にはめた勝生勇利とヴィクトル・ニキフォロフ。必勝祈願のペアリングは、グランプリファイナルの会場でも金色に輝いていました。すると滑走前、ヴィクトルは勇利の手を取って指輪にキスし、パワーを注入します(!)。演技が始まる瞬間にも祈るように自分の指輪に口づけをしていた2人ですが、“必勝祈願以上”の何かを感じずにはいられません。

1612_yuri_11_01.jpg『ユーリ!!! on ICE』(@yurionice_PR)公式Twitterより。

 ヴィクトルの愛を受け取って、“エロス”なショートプログラム(SP)に挑む勇利。今回のSPでは、“勝つために”ヴィクトルの代名詞である高難易度の4回転フリップに挑戦しますが、着氷で手をついてしまいます。「明日は、勇利が一番好きだって言えるスケートを見せてね」ってヴィクトルは言ったのに――ほぼ完璧な演技を見せたのですが、悔しさのあまり氷上で身を伏せる勇利。彼の悔しさが画面を通してひしひしと伝わってきて、心がぎゅっとします。

 勇利ももちろん応援したいのですが、他の選手からも目が離せないのが『ユーリ』の悩ましいところ。ピチット君はキラキラと楽しそうに演技するものだから、見ているととてもワクワクするし(あと回想でハムスターと戯れる姿が可愛かった)、ユリオことユーリ・プリセツキーも回を追うごとにどんどんキレイになっていく! アガペー! クリスは今回も色気たっぷり(あとお尻!)。ヴィクトルがいないシーズンを憂いながらも静かに闘志を燃やすクリスは「俺は結構、諦め悪いよ」って言っていたのですが、いろんな方向で想像が捗るなと……。

“ユリオの初めてのお友達”であるオタベックは、演技も質実剛健でかっこいい。あと、ユリオが彼を応援している姿も微笑ましい……! その中で、まさかの展開だったのが、グランプリシリーズを1位で通過した優勝候補筆頭のJJ。グランドスラム達成を目指す彼ですが、“ファイナルの魔物”に食われ、ミスを連発……じぇ、JJ~!! でも最後まで諦めずに奮闘する姿は、本当に胸がジンとしました。

 SPの結果は1位がユリオ、続いてオタベック、クリス、勇利、ピチット君、JJという順位に。最終回で描かれるフリープログラムでは番狂わせがあるのか、そして勇利はヴィクトルと誓った金メダルを獲ることができるのでしょうか。

 そして、第11話で注目が集まったのは、キャラクターだけでなく“本人役”として解説を務めた元フィギュアスケート選手の織田信成! 実際に今シーズンの“リアル”グランプリファイナルの解説も務めただけあって、解説にはそつがないし、本当の大会を見ているかのよう。また、「片手でのジャンプは難しい」など、難易度の高いジャンプもばっちり解説してくれたので、勇利たちが普段どれだけすごい演技をしているのか、実感できたなと。ただ、実在の人が『ユーリ』の世界に入り込んだことで、『ユーリ』が何次元なのか、そして織田信成は何次元に生きる人なのか、混乱してしまいましたが。

 その中で、第11話のラストにとんでもないことがまた起きました……。勇利がヴィクトルに、選手とコーチの関係を「ファイナルで終わりにしよう」と告げたのです。SP後、勇利に「これから与えるべきものはなんだろう」と考えるヴィクトルでしたが、それに対し勇利はユリオやクリスの演技を見るヴィクトルの姿に“何か”を察するかのような描写がありました。ヴィクトルは現役に復帰したいのでは、と思っているのかな。

 公式サイトにある次回予告には、「最悪のコンディションで迎えたフリー当日」というなんだか不穏な言葉が。勇利とヴィクトルの行く末も気になるところですが、最終回後“生き残っている”『ユーリ』ファンはいるのでしょうか。まあ、みんな“超超がんばらんば”だぞ!
(文・月島カゴメ)

ユーリ!!! on ICE ヴィクトルモデル スマートフォンケース

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見ると死ぬアニメ(でも水曜にまた生き返る)

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