「日本経済を活性化させてるのは俺たちだった!」「オタク市場」の調査で発覚したドルオタの年間出費額に驚愕の声

2016.12.14

『AKB48』公式サイトより。

 特定ビジネス分野の市場規模を調査する「矢野経済研究所」が、この度「オタク」市場の調査を公開。興味深い数字が並んだレポートに、当のオタクたちから多様な反応があがっているので、ネットやSNS上の声とともにざっくりと紹介。

 この調査は2016年の8月から10月にかけて、聞き取りやネットなどで行われた調査。一定数のコアユーザーがいて、秋葉原などで扱われることが多いコンテンツや物販、サービスなどを「オタク市場」として調査している。まず注目したいのは、自分がオタクであると認識していたり、第三者からオタクと言われたことがあるという人の層が19.1%であったこと。この結果には「いやいやいや、100人中19人の割合ってこと? そんな少ないわけないだろ!」「絶対自覚してないやついるはず」「隠れオタクもいそうだし、逆にオシャレでオタクって言ってるやつもいるからな~」といった声が。

 そしてオタクの市場を分野別に分け、15年度の動向を調査しているのだが、市場規模が多かったものとして「同人誌市場」がある。前年度比は2.4%増で、なんと775億円となっており、ダウンロード販売が市場拡大に拍車をかけている様子。「コミケの盛況ぶりを見ればオタクが金落としてんのがよくわかる」「知り合いのオタクもネットでバンバン薄い本買ってる。同人好きってすげぇつぎ込むよな」と、納得するものが多いようだ。

 そして群を抜いて市場が大きいのが「アイドル市場」。前年度比は30.7%増となっており、なんと1,550億円という巨大市場だ。市場を支えているのは「ジャニーズ」や「AKB48」といった人気グループのファンの出費と考えられ、さらに複数のアイドルグループが生み出されたことによって市場が拡大している模様。そして驚くべきは「1人当たりの年間平均消費金額」。オタクの認識のある人が対象なのだが、1人につき79,783円も消費しており、この額は今回の調査では、全ジャンルの中でもっとも高い数字だ。

 これには「うわぁぁあ……平均で約8万も使ってるとかすげぇ」「おお~想像をはるかに超えてきたな」と驚きの声が上がっている。中には「ドルオタは日本の経済の為にバンバンお金使って下さい」「日本経済を活性化させてるのは俺たちだったということだ! 堂々とドルオタとして生きていくぞ!」といった声も。

 他にも「AV市場」(アダルトビデオ・DVD、ダウンロードコンテンツ含む)の調査では前年度比1.6%減という結果が出ており、市場の縮小が見て取れるのだが、それでも504億円と大きな市場であることがわかる。ただ、AV市場の定義が「18歳未満の視聴・レンタル・購入が禁止され、性的好奇心を満足させることを主目的とした映像メディア」とされ、一般的なAVを指しているため「AVってオタクの範囲に入んのか?」「AVに金出してオタクなら男はほとんどどオタクじゃねぇか」といった疑問の声も多いようだ。

 またその他の分野は前年度比6.6%増で、146億円を記録した「恋愛ゲーム市場」や前年度比1.3%増の320億円を記録した「フィギュア市場」、「鉄道模型市場」「ミリタリー(トイガン・サバイバルゲーム)市場」など15のジャンルに分かれて概況が報告されている。しかし、その中に何故か「漫画」や「ライトノベル」といった、オタクにとって王道の分野の市場概況がないため「アニメ好きのオタクは確実に原作の漫画とか買うのに調査してないっておかしいだろ」「ラノベがジャンルに入ってなくてオタク市場の定義大丈夫か?」といった指摘も。

 少々疑問の残る調査結果だったが、ドルオタには「日本経済を支えている」という自負を与えた模様。ドルオタには今後もアイドルグッズを買い込み、景気回復の一端を担っていただきたい。

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