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安彦良和総監督、『君の名は。』鑑賞をオススメ!? “コロニー落とし”の描写にはに不条理と悲痛をこめて……

2016.12.10

 さらに、本作のラストについている特報では、ルウム編を描いた映像があることから、この感想を尋ねることもあったのだとか。すると、安彦総監督はスペースコロニーを地球に落とし地球に甚大な被害を出したとされる、いわゆる“コロニー落とし”について語りだしたそうなのだが……。

「安彦総監督は永井一郎さんの『世界の半分を死に至らしめた』という名ナレーションでどうしても動かせないガンダムの設定を理解していると同時に、『一言で言ってくれるなよ、大変なことだよそれは……』と、気持ちが重たくなっていたそうです。原作マンガの執筆中も、『100億人の総人口のうち50億人が死ぬというのはどういうことなのか。逃げてはいけない』と、気持ちを吐露されてました。

 一方で、『戦争というのは勇ましくないといけない、血沸き肉躍らなければいけない』と、エンタメとしての一面も意識していたそうです。そういった複雑の気持ちを整理しながら、『問題のあるシャアというキャラクターが輝いて赤い彗星になるという不条理が詰まっているのがルウム編です』と、何だか悲痛そうに語っていました」(前出の40代男性)

 と、重たい話もあったよう。とはいえ安彦総監督は、「それでもお気に入りのシーンについては『4章のフラウ・ボゥが泣いたところ』『3章だとシャアがガルマを助けて“君の宮殿だ”というセリフ。池田さんの声をもらって、“良いんじゃねぇ?”って思って(笑)』と、自画自賛してましたよ」(前出の40代男性)と、楽しい思い出も語る一幕もあった様子。

 そんな安彦総監督が来秋と2018年の続編をどう映像で表現してくるのか、ファンならずとも楽しみなところだろう。

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