アキバ民の間では“非正規のグッズがある”店と有名――『ラブライブ!』著作権侵害で「秋葉原クレーン研究所」摘発

1611_akiba_kk.jpg秋葉原クレーン研究所【壱号館】(@crane0528)のTwitter。

 東京・秋葉原のゲームセンター「秋葉原クレーン研究所」が『ラブライブ!』の“偽グッズ”をクレーンゲーム機の景品にしたとして、同店舗を経営する法人と男性社長らが著作権法違反(頒布目的所持)の疑いで29日、警視庁四谷署に書類送検された。警視庁が著作権違法でゲームセンターを摘発したのは、今回が初めて。

 報道によると、秋葉原クレーン研究所は『ラブライブ!』の著作権元の許可を得ずにバッグなどのグッズを製造。約140点もの“偽グッズ”をクレーンゲームの景品にしていた。署によれば、押収された景品に正規品は一つもなかったという。また、容疑を認めた社長らは、「偽グッズを入れたゲーム機は、1週間の売り上げが約170万円あった」と話している。

 秋葉原クレーン研究所は、秋葉原の名物「おでん缶」を販売するチチブデンキでおなじみのチチブ電機ビルの1階に所在。チチブデンキが2009年に同ビルの3階に移転した際、オープンした。チチブデンキは昨年に店舗の営業を終了してしまっているが、今もビル前にはおでん缶自販機が設置されており、ビルそのものはランドマークとして、いわゆる“アキバ民”に広く認知されている。

 アキバ民であれば、誰もが知るゲームセンターが摘発されたということで、「元チチブデンキの!?」「ここ有名だよな」「何度か行ったことあるからびっくり」と、今回の報道はネットで大いに話題になっているが、秋葉原の話題を中心としたWEBニュースサイト「1UP情報局」の編集部も、「こんな大きな騒動になってしまうなんて……と驚きです」と話す。

「秋葉原クレーン研究所には“非正規のグッズが並んでいる”ということは、秋葉原に通う人なら誰でも知っていたと思います。もちろん、正規のプライズ向け景品もありますが、以前で言うと『東方Project』、最近なら『艦隊これくしょん』といった人気作の非正規品と『思われる』グッズも置かれていました。しかし、立地的に観光客も入りやすい場所に店があるので、店自体は盛況していたようです。常連客もいたと聞きます。界隈では、『いつかはメーカーに注意されるのでは』なんてささやかれていましたが、突然書類送検されたという情報が流れたので、ただただ、驚きですね。秋葉原のニュースを取り扱う身としては、秋葉原のイメージが下がるような報道が出てしまったことがショックでもありますが……」(1UP情報局・編集部)

 なお、店舗のTwitter(@crane0528)を見ると、通常通り営業はしているよう。しかし、1UP情報局が報道後に店舗を訪れたときは、平日の昼過ぎという時間帯も相まってか、客は見当たらなかったという。

 今回、“偽グッズ”で摘発された秋葉原クレーン研究所だが、Twitterなどでは「他の店舗にもある」などの報告が相次いでいる。今後もゲームセンターの摘発が続き、偽グッズが淘汰されていくのだろうか。今後の動向に注目したい。

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