「ジャンプ」でサッカーマンガ『オレゴラッソ』連載開始! “スポーツマンガは長続きしない”イメージを打ち砕けるか!?

――発行部数約230万部(一般社団法人 日本雑誌協会発表)を誇る最強の少年マンガ誌「週刊少年ジャンプ」(集英社)。そんな「ジャンプ」の最新情報をさまざまな角度からレビュー!

161128jump.jpg「週刊少年ジャンプ」公式サイトより。

「週刊少年ジャンプ」(以下、「ジャンプ」)2016年52号の表紙&巻頭カラーは、新連載の『オレゴラッソ』。作者の馬上鷹将は、昨年の「金未来杯」のエントリー作『GALAXY GANGS』で本誌デビュー。今回が初の連載作品で、巻末の目次にて「やった!頑張ります!」と意気込みを見せている。

 今号は、2016年としては最後の発行号【注:来週の12月5日発売分から2017年発行号】。今年の「ジャンプ」といえば、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』をはじめ、『BLEACH』や『トリコ』など数多くの人気&長寿作の連載終了が相次いだ1年だった。

 そんな1年の集大成と言える今号は、「『こち亀』40周年イヤーファイナル」として、来年20周年を迎える『ONE PIECE』とのコラボポスター、両津勘吉の名言(暴言!?)を収めたカレンダーが付けられている。また、最後となったトリビュート企画「みんなのこち亀」には、『暗殺教室』の松井優征が登場。作中には、『魔人探偵脳噛ネウロ』のネウロと弥子も登場し、作品を超えたコラボを果たすなど、松井作品ファンを賑わせている。

 そんな今週の「ジャンプ」で注目したいのは、今週から連載開始した『オレゴラッソ』。本作は、テコンドーの日本代表だった主人公・潘場正巳が、ひょんなことからサッカーをはじめるという“サッカーマンガ”。そのスポーツにおいて門外漢だった主人公がとあるきっかけで、そのスポーツをやることになる――という作品は、言ってみれば王道であるのだが、『オレゴラッソ』については、連載前から「生き残るビジョンが見えない」「打ち切り確定」と揶揄する声が多数上がっていた。

「ジャンプ」のスポーツマンガと言えば、『SLAM DUNK』や『テニスの王子様』『ROOKIES』『アイシールド21』、最近だと『黒子のバスケ』や『ハイキュー!!』といった、絶大な人気を集める作品も多い。だが、その一方で短期打ち切りとなってしまったスポーツマンガも数多く存在しているため、すっかり“「ジャンプ」のスポーツマンガ=打ち切り候補”というイメージがついてしまっているのだ。

 また、近年の「ジャンプ」といえば、野球マンガも不作続きでおなじみだが、サッカーマンガもそう。2010年のFIFAワールドカップに合わせて『少年疾駆』(作・附田祐斗)、『LIGHT WING』(作・神海英雄)、の2作、翌年には『DOIS SOL』(作・村瀬克俊)と、合わせて3作のサッカーマンガが連載されたのだが、いずれも20話以内に連載が終了してしまっている。1998~2002年に連載された『ホイッスル!』以降、「ジャンプ」には目立ったサッカーマンガがないのが現状だ。

 早くも“打ち切り候補”と言われてしまっている『オレゴラッソ』。しかし、その一方で読者からは「なかなか面白い!」と評価する声が続々上がっているだけに、今の逆境を覆してくれるのか、期待したいところ。なお、今号では『レッドスプライト』が15話目で連載打ち切り。ここ最近、連載開始して間もない作品の打ち切りが相次いでいるだけに、『オレゴラッソ』が生き残ってくれるのかについても、注目したいところだ。
(雑誌やマンガ作品に関して、言及のない限り、版元は集英社。文中、敬称略)

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