【モノブライト出口博之の特撮自由帳(7)】

語ろう“スーパー戦隊”! 「大事なことは全てスーパー戦隊から教わった」ゲスト・宮島咲良×出口博之スペシャル対談!!

■憧れは寅さんみたいな、昭和感のあるヒーロー

出口 ほかの特撮はどう見てるの? 『ウルトラマン』『ライダー』、今だったら『牙狼』シリーズもあるけど。

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宮島 そうですね……最初に入ったのが音楽でしたし、今でもスーパー戦隊が一番、ヒーローソングらしいヒーローソングをいつもすごくしっかり作ってらっしゃるから、好きなんです。

 だから、『ライダー』は戦隊と一緒に見ますけれど、『ウルトラマン』や『牙狼』にはまだ手を伸ばせていなくて。これから造詣を深めていきたいと思っています。そこからまた戦隊に持って帰ってこれるものがあれば、これから若い女の子たちに教える……教えるっておこがましいですけど、面白さを伝えるためのプラスになるもの、という感じですね、私にとっては。

出口 俺も曲から入ったところもあるかな。曲自体はシャープではなかったりするんだけど。

宮島 シャープじゃないのがいいんですよ! シャープはシャープでいいんですよ。でも下町出身の昭和の女なので、あの手作り感が落ち着くんです。

 だから、よく「戦隊を見たいんだけど、何から見たのいいの?」「戦隊、どこがいいの?」と興味を持ってくれた女の子から聞かれたりするんです。そこで『ゴレンジャンー』であれば、「ゴレンジャーストーム」や「ハリケーン」という必殺技ではなく、「必殺技なのにバレーボールを金色に塗っただけなんだよ」とか、「飛んでいるときは必ず人形が飛んでいるから、糸とか見えちゃうよ」とか、あえてそういうところを教えますね。「え、じゃ実際の映像はどうなっているんだろう?」と気になって、映像を見てくれたりするんです。

出口 たしかにそうかもね、突っ込みどころが多いというか、工夫したあとが見えるというか。それに加えて街並みや車なんかで、それぞれの時代が感じられて、同世代だと話がしやすかったりすることもあるし。ここ最近のスーパー戦隊で、時代を感じるというのは少ないだろうけど、熱さとか昭和的な面白さを感じるものとかある?

宮島 それこそ『ニンニンジャー』ですね。『ゴレンジャー』が一番好きですけど、『ニンニンジャー』の挿入歌で歌手デビューさせてもらったので、一番思い入れがありますし。さらに、親しか分からない、おじいちゃんにしか分からないような心の機微も描かれていたじゃないですか『ニンニンジャー』は。三世代で見られる、それぞれの気持ちで見ることができる、ここ最近の中では唯一の作品だと思いますね。だからこそ(伊賀崎)天晴も、単純、熱血タイプで、ちょっと昭和っぽい主人公みたいだなって。『寅さん』もそうですけど、昭和の主人公はわかりやすいじゃないですか。

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