【モノブライト出口博之の特撮自由帳(7)】

語ろう“スーパー戦隊”! 「大事なことは全てスーパー戦隊から教わった」ゲスト・宮島咲良×出口博之スペシャル対談!!

■“ザ・ヒーローソング”という定番が好き!

出口 小さいころ、たとえば小学生のころとかに見ていた戦隊モノは覚えているの?

宮島 誕生日が来て今年33歳になったんですが、一番見ていたのが小学生の頃だったと思います。『鳥人戦隊ジェットマン』(91年)、『恐竜戦隊ジュウレンジャー』(92年)、『五星戦隊ダイレンジャー』(93年)、『忍者戦隊カクレンジャー』(94年)あたりですね。

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出口 『カクレンジャー』の曲で面白い話があって。DJ界隈で、ちょっと前からにぎわっているレア・グルーヴという、皆が知っているわけではない曲の中に、とんでもなく格好いい曲があるぞ、と発掘するようなジャンルがあって。その流れの中で、昔のアニソンがすごくいいぞ、めっちゃディスコじゃん! みたいな再発見の波があるんです。スーパー戦隊の曲も、皆がその凄さに気づきつつあったんだけど、とあるDJの人が海外に行って、現地のDJとかと一緒にツアーに出かけたんだって。そこでその日本人がたまたま『カクレンジャー』の曲をかけたと。

宮島 なんでたまたま『カクレンジャー』の曲をかけるんですか、そこでもうすごくないですか?

出口 自分のミックスCDの中に、「アニメの曲」とか「戦隊の曲」とか沢山曲があって、そこから『カクレンジャー』の「シークレットカクレンジャー」をかけたみたところ、現地のDJが「これ、とんでもないぞ!」と皆食いついてくると。

宮島 ええー!?

出口 ニュージャックスウィングというジャンルの音楽があるんだけれども、そこのオマージュが音とかリズムのとり方だったりとかに入っていて、さらに和楽器の音とか、“忍者”とかが入ってくるから。

宮島 そっか、海外の人の大好物ですね。

出口 だから「何だこれは、何の曲だ!?」と。パッと聴きでも、音楽をやっている人、音楽を全く知らない人でも、そのすごさが分かるぐらいに曲のクオリティが高い! と。

宮島 それはやっぱり全体にいえることですよね、きっと。

出口 そうね、スーパー戦隊に限らず特撮の音って、お約束じゃん。特にスーパー戦隊に関していえば、曲に名前も入ってくるし、“ザ・ヒーローソング”という感じで。

宮島 そう。だから好きなんです。

出口 全然スタイリッシュじゃないかもしれないけどそこに、格好良さが、実はあるというのが……男子は“憧れのお兄さん”みたいなところで、強く憧れを抱いたりはするんだけど、そこでそういう格好良さが女性にきちんと刺さるというのは、すごく大事なことだと思う。

宮島 女性でもちゃんと聴けば、きちんと刺さるという人も結構いると思うんですよ。ただ、スーパー戦隊、特撮は「基本的に男の子のモノだ」みたいなことを植えつけられているんですよ、女の子は。女の子だったら『プリキュア!』、私らの世代だったら『セーラームーン』に振り分けられちゃいますから。

出口 逆に男の子でも『プリキュア!』のおもちゃが欲しいという子だっているだろうし、それの本質がわかれば、本来どっちでもいいんだよね。

 ただ、今のお話で、宮島さんが人情味のある、終盤はちょっとドン臭い感じもある、というほうが好きという理由がつかめたというか……これまで色んな話をしてきたけど、今回その根っこが見えて、すごく腑に落ちた感がありましたね。

宮島 いつもどうでもいいことしか話していませんからね(笑)。

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