庵野監督『シン・エヴァンゲリオン劇場版』完結編公開時期は「分からない」にファンからは「知ってた」とあきらめの言葉が……

2016.11.26

『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』公式サイトより。

 映画『シン・ゴジラ』が興行収入80億円を超えるメガヒットを飛ばし、自身が社長を務める「株式会社カラー」も10周年を迎えた庵野秀明監督。ファンにとって気になるのは、もちろん『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズの完結編に当たる、次回作『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』だろう。しかし、11月22日に開催された「株式会社カラー10周年記念展 過去(これまで)のエヴァと、未来(これから)のエヴァ。そして現在(いま)のスタジオカラー。」で庵野監督から「(時期に関しては)分からない」という言葉が飛び出し、ファンからは「知ってた」「今の時点で分からないって……こりゃ2年はかかるな」「アニメ映画好調だし、エヴァはもし観れたら嬉しいぐらいの気持ち」と諦めの言葉も上がっているようだ。

「株式会社カラー10周年記念展」で、『エヴァンゲリオン』シリーズの次回作に当たる最新作について「次回作は東京五輪までに観られそう?」という質問を受けた庵野監督は、「頑張っています」とコメント。また「うちだけの配給じゃないので。配給会社との詰めもあるので」と回答。これには「やっべ、これ庵野やる気ねぇぞ……」「ゴジラ楽しかったんだろうな。クソ叩かれたエヴァなんかもう作りたくないよな」と、ファンから悲痛な声が。

 もともと『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』は、2012年に公開された『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』と同時に制作開始。しかし、結局12年に公開されたのは、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』のみ。

 ファンたちが、いったいどうなっているのかやきもきしながら待つこと約3年。14年の12月、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』にも参加するアニメーターの平松禎史が「日本アニメ(ーター)見本市」にて、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』から続いてるかのような『until You come to me.』という映像作品を公開。さらに、15年の2月にも同イベントにて、今度は荒牧伸志が『evangelion another impact(Confidential)』という作品を公開したが、公開しただけで特に詳しい解説もないままであった。

 その後、15年4月に『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』の制作を正式に発表したのだが、ここでファンの意表を突いたのが、なんと『ゴジラ』最新作の制作も同時に行うということ。庵野監督から、12年12月の『エヴァ:Q』の公開後、鬱状態となったこと、現在は心のリハビリによって仕事に戻れるようになったこと、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の制作作業も進められていること、そして、『ゴジラ』シリーズの著作権を持つ東宝サイドから「ゴジラの新作映画の監督」を依頼され、一度は断ったものの引き受けることを決めたこと、などが正式に発表された。

 これには、ファンからも「情報がいっぱい急に入ってきてパニックになるわ」「おいおいどうした庵野。まじでメンタルヤバいな」と戸惑いの声が。しかも、特撮映画である『ゴジラ』も同時進行で作るということで「予告見る感じゴジラもひどいことになりそうだな」「いいから続編作れ」「同時制作失敗してんだろ」と批判の声が上がっていた。

 しかし、16年に公開された『シン・ゴジラ』は、「庵野はシン・エヴァじゃなくシン・ゴジラの続編を作るべき」などと、言い出すファンも出現するほどのクオリティで、メガヒット作に。しかし、やっぱり庵野監督といえば『ヱヴァンゲリオン』シリーズというファンも多く、庵野監督も『シン・ゴジラ』の完成報告会見では『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』について、「本当に今エヴァのファンにはお待たせしております。本当に申し訳ないが、こうしないとダメだった」とコメント。また、ファンから「『シン・エヴァンゲリオン』は? いつでも待ってます」と問いかけられた際には「ありがとうございます。頑張ります、ていうか今、頑張っています」と返していた。

 前作が公開されてから約4年、95年にTVアニメシリーズの放送が始まってからは21年の月日が流れた。『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』の公開はもうしばらく先になりそうだが、中には「おっさんになって月日が短くなってきたし、3、4年は覚悟の上かな」「まぁ、気長に待つしかないな」「スピードより質。アニメの悲劇だけは起こすなよ!」と長期戦覚悟のファンも多いようなので、庵野監督には、とにかくこれまでの批判の声も消し飛ぶような『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』を作り上げてもらいたい。

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