「将棋」が今アツい? 『3月のライオン』アニメ化、ネットでの将棋人気など追い風が吹く

1611_denoh.jpg「将棋電王戦」公式サイトより

 古代インドにルーツを持つと言われ、日本の伝統的ボードゲームとして親しまれている「将棋」。いまさら説明をするまでもない歴史と知名度を誇るゲームだが、娯楽の多様化などによって、2009年をピークにプレイ人口が半数ほどまで落ち込んだというデータ(レジャー白書)もあるが、最近は将棋の話題を耳にすることが多くなってきた。

 まずは人気マンガ『3月のライオン』(作:羽海野チカ/白泉社)。シャフト制作によるTVアニメ版(NHK 総合)も期待に応える人気作となっているし、夭折の天才棋士・村山聖の生涯を描いたノンフィクション小説『聖の青春』(作:大崎善生/角川文庫、講談社文庫刊)も、松山ケンイチ主演で実写映画化。先週19日に公開、初週末(11月19~20日)の興行収入ランキングで5位に食い込むなど、将棋を題材にした有名コンテンツがあいついでテレビアニメ化、劇場映画化され、好評を博している。

 また、ネットではドワンゴの川上量生会長が「ニコニコの三大コンテンツはアニメ、政治、そして将棋」と発言するほど、ニコニコ動画では地味に将棋人気が高まっている。

 プロ棋士vsコンピュータ棋士の激闘がアツい「将棋電王戦」、多くのプロ棋士がエントリーする「叡王戦」がドワンゴによって主催され、もちろん対局はニコニコ生放送で配信されるほか、将棋の公式生放送チャンネルには興味深い配信コンテンツがずらりと並ぶ。また、アマチュア棋士ユーザーの間でも将棋動画の投稿がさかんで、最近は一部ネット界隈で有名な例の“淫夢語録”を多用した「将棋淫夢」カテゴリの動画がちょっとしたブームになっているほど。

 現実世界に目を戻すと、つい先日「間違って将棋大会に出てしまった法政大学の囲碁部メンバーが初戦に勝利する」というマンガじみた珍事も発生。各メディアが報じ、ネットユーザーを沸かせたが、この珍事の当事者の一人、すきま桜さんはニコ動の「将棋淫夢」動画投稿者だったりもする(※興味がある人は各自調査してみよう!)。

 リアルにもネットにも将棋関連の話題があふれているが、そろそろ「叡王戦」は決勝戦を迎えるシーズンでもある。将棋をテーマにしたマンガにも『月下の棋士』(能條純一)、『ハチワンダイバー』(柴田ヨクサル)、アニメ放送中の『3月のライオン』など名作・傑作が揃う。こうした追い風の存在により、将棋の復権は成るか――今後の盛り上がりをチェックしてみてはいかがだろうか。
(文/浜田六郎)

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