【アニメレビュー】~アニメ史上初(?)の大告白~『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEレジェンドスター』第6話

――レボリューションからレジェンドへ! ついに第4期シリーズに突入したアニメ『うたの☆プリンスさまっ♪』。本稿は、「HE★VENS」好きなオタが送る、“HE★VENS成分やや多め”のレビューです。※本文中には“ネタバレ”が含まれていますので、ご注意ください。

1610_utapuri_01.jpg『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEレジェンドスター』公式サイトより。

■『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEレジェンドスター』
第6話「Lovely Eyes」

 天草シオンが涙目で「魂が穢れる!」と叫び、日向大和はやっぱり脳筋であることがほぼ確定した前回。今回は、ST☆RISHとHE★VENSの“お色気枠”的なポジションの神宮寺レンと桐生院ヴァンのデュエットプロジェクト回です。個人的には、七海春歌の呼び方がちょっと特徴的(レンは「レディ」「子羊ちゃん」、ヴァンは「はーちゃん」)な2人組って印象。ちなみに、「はーちゃん」の発音は「はー(↑)ちゃん」だぞっ!

 シオンと大和はST☆RISHに対してあまり友好的ではありませんでしたが、ヴァンはかなり人当たりが良い人物であるよう。レンに対しても一度会っただけで「よ! 神宮寺のレンちゃん!」と背中をドーン! なんというか、心のATフィールド薄そう! 関西弁をしゃべる“気さくな兄ちゃん”って印象です。

 今回、レンとヴァンは偶然にも月曜ドラマ『風と炎』で共演するとのこと。ライバル関係の弁護士である2人が法廷でバトルする模様。なんだか『逆●裁判』っぽいドラマだな……。レンはドラマのイメージをデュエット曲に取り入れることを提案してみますが、これに「なんか予定調和やな~」とヴァン。

「それより思いっきりサプライズ入れて冒険しようや! 頭で目一杯ぶちかまして、そっからギュンギュン勢いつけて盛り上げて!」……か、感覚的すぎる! 「ギュンギュン」って言っちゃうところがなんとまあ、関西人らしいですよね。しかし、有能な春ちゃんは「それインパクトのあるサビから入って、ストリングスを重ねて……」と理解した模様。さすが!! 

 そんなヴァンですが、初っ端から春ちゃんとの距離が近い近い! あまりの近さにレンもお怒りです。するとそれに「うお~怖い怖い。レンちゃんノリ悪。思いの外つまらんやっちゃな~。なんてな」とヴァン。お前、ホンマ人煽るやっちゃなあ~。

 春ちゃんにグイグイのヴァンですが、ここでまさかの行動を起こします。打ち合わせ後、忘れ物を取りに戻った春ちゃんは偶然(?)ヴァンと再会するのですが、これにヴァンは「こんな風に再会するなんて、こらもう運命やわ」と大喜び。「運命の神さんに逆らったらあかん。なぁ。ワイら付き合お」と、まさかの大告白をするんです。

 そういえば、元は“恋愛ゲーム”の『うたプリ』は、アニメ化するにあたって「春ちゃんが特定のキャラと恋に落ちる」という要素は省いているんですよね。プリンスさまたち、特にST☆RISHの7名は“春ちゃん大好き”オーラを隠せていないですが……。今期の第1話でも、音也が「七海、大好きだよ……七海の歌が!」と、見事に倒置法を駆使して告白っぽいことを言っていたりするんですが、ヴァンのようなドストレートな告白はアニメ史上初なのではないでしょうか。

 春ちゃんへの告白を今期から登場したキャラに先越されたレンも黙っていません。「これから仕事しようって時にどういうつもりだ」と物申します。春ちゃんを気遣うレンらしい言葉です。まあ、ヴァンに「レンちゃんやっぱりあの子の事好きなんや」と言われていましたが……。

 ヴァンのモットーは「ワイは自分に正直に生きとー。日々冒険、人生は真剣勝負!」。ヴァンは、春ちゃんへの気持ちを隠すレンに「自分を偽って生きていたら、音楽も偽ることになる」と語っていました。相手のことを気遣うレンに自分の気持ちに真っ直ぐなヴァン――なかなか対照的な2人です。

「レンちゃんもっと本気出しーや」とまたもや煽るヴァンですが、ここで一つ提案をします。「ドラマで周りの評価高かった方がはーちゃんをもらう」。レンの言うとおり、レディは物じゃないぞ! 春ちゃんの知らないところで勝手に男同士の戦いがスタートしたで!

 本読みでは、セリフが棒読みだったヴァンでしたが、撮影に入るとまさかの展開に。ヴァンは本番でスイッチが入るタイプだったようで、迫真の演技をしてみせます。これに圧倒され、思わず息をのんでしまうレン。ヴァンを甘く見ていた――そんな自分が許せないとレンは焦りを見せますが、ヴァンに勝ちたいと闘志に火が着いたよう。

 撮影はスムーズに進行され(=ダイジェストでお送りされ)、いよいよクライマックスの法廷での対決シーンに。春ちゃんも見学にやってきました。すると急にレンが春ちゃんの右側を壁ドーン! 「レディ。俺のすべてを賭けた演技、ぜひ君に見てもらいたい」……すると、負けじとヴァンも左側と壁ドーン! 「はーちゃん。ワイの本気の演技、しかと見届けてや」……まさかの壁ドンサンドイッチです。なんかもうお腹いっぱい。

 法廷シーンではレンが「異議あり!」ってバッチリ言ってました(『うたの☆逆●裁判さまっ♪』かな?)。2人の論戦が白熱する中、ここでヴァンがアドリブをブッ込み、レンに勝負を仕掛けます。「本気は人を幸せにする、自信がある」というヴァン。これにレンは「それは奢りないしは自己満足。いつも相手の身になって考えることが俺の本気だ!」と返します。自分らの愛の形を語る会になっているやんけー!

 そんな戦いを繰り広げた2人は、「互角の勝負だった」とまさかの和解。夕日を見ながらお互いを認め合います。でもヴァンはすきを見て抜け駆け! またもや春ちゃんに「あんたが好きや!」とガチ告白します。結局、「音楽のことがしか考えられない」とフラれていましたが……。「ワイの心は風。いつもあんたに向かって吹いとる風」とポエミーなヴァンは諦めないそうなので、春ちゃんいろいろ頑張れ!

 今回、アニメ『うたプリ』では異例(?)とも言える大告白をしたヴァンですが、恋愛ゲームで考えるとかなり正統派キャラなんですよね。なので、ぜひともHE★VENSもゲーム化をお願いしたいところです。ブロッコリーさん!!
(文/月島カゴメ)

【アニメレビュー】~アニメ史上初(?)の大告白~『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEレジェンドスター』第6話のページです。おたぽるは、アニメ作品レビューの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

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