「今まで特集した番組でベストだな」『君の名は。』新海誠監督が出演したTBSの特別番組に視聴者から“大満足”の声!!

2016.11.10

映画『君の名は。』公式サイトより。

 9日、大ヒット爆進中の映画『君の名は。』の新海誠監督が、古舘伊知郎が司会を務める特別番組『古舘がニュースでは聞けなかった10大質問!!だから直接聞いてみた』(TBS系)に出演。映画制作の秘話を明かし、視聴者から大好評だったようだ。

 世の中の人が、そして古舘伊知郎が興味を持っていることや、感じている疑問を当事者本人にぶつけるこの番組。放送に先駆けTBSでは連日新海の出演を告知した番組CMが流れ、ネットでは映画の視聴者や新海ファンから期待の声が多数上がっていた。

 それに応えるように、番組では2時間の放送時間のうち、4分の一以上の尺を割いて『君の名は。』を特集。冒頭では、劇中のシーンをふんだんに使いながらあらすじを紹介。古舘をはじめ、出演者の三田寛子やいとうあさこ、山里亮太、竹俣紅は口々に映画を絶賛しネット上の視聴者からは、「しかし芸能人みんな映画観てるんだな」と驚く声も。

『古今和歌集』の小野小町による和歌「思ひつつ寝ればや人の見えつらむ 夢と知りせば覚めざらましを」からモチーフを得たというこの映画について、「夢で愛しい人をみたというこの和歌の気持ちってみんな共有できるものじゃないですか」と語る新海監督。これは『君の名は。』公式サイト上でも明かされており、監督が提出した企画書の時点で、“夢で見た少年と少女が男女入れ替わりに端を発して出会う”という物語の構想が出来上がっていたんだとか。

 さらに、「他では言ったことがないんですけど」と続ける監督は、「夢のお告げを受けた女の子が災害から街を救う物語なんです。夢ってかつてもう一つの僕たちの生きた現実だったんだと思うんですよ。かつての日本の神道、仏教が入ってくる前はそういう考え方があって。で、僕たちにある種染み付いている、“夢で何かを知る。自分の行動を教えてもらう”、そういう物語でもあるんです」と、隠されたテーマを明かした。

 また、主人公の瀧と三葉を引き寄せるシーンで登場する「口噛み酒」については、「『口噛み酒』はキスの表現のひとつ。そういうロマンチックな部分を感じて欲しかった」と発言。

 その他、番組では映画制作の過程にも触れており、絵コンテを並べて監督自身がセリフを入れた動画の一部も公開。さらには実際の映画のシーンも多数登場し、監督自身も物語について深く言及していることから、一部からは“ネタバレ”を指摘する声も上がったが、「壮絶なネタバレだけど そこ知ってても感動するからなこの映画」「リピーター向け作品だし問題ないな」「期待してなかったけど面白いなこの番組w」「結構面白かった。録画すればよかった」「今まで特集した番組でベストだな」と、視聴者たちは大満足。

「少しでもたくさんの人に届くものを作るためには、観客とどこかで繋がっていないといいものは作れないと思う」という新海監督は、番組の最後に、「Yahoo!映画の低評価レビューとかいっぱい見れば、分かってくることがありますかね……」と発言。レビューサイトをチェックしていることを思わせるような意外な発言に、「低評価レビューワロタ」「レビューサイト見てんのかよw」と驚く声も上がっていた。

 実際に、「Yahoo!映画」の評価を見てみると、低評価をつけている人もいるが、圧倒的に高評価のほうが上回っており、全体の評価も4.32点(10日レビューサイト見てんのかよw現在)と、高得点をマークしている。先週末には興行収入2億9,700万円を記録し、累計興収は179億6,900円を突破、歴代ランキング7位にランクインし、公開11週目に入ったにも関わらずまだまだ記録を伸ばし続けている『君の名は。』。この番組の影響がどのように数字に表れるのか、来週の全国週末興行成績を楽しみにしたい。

編集部オススメ記事

注目のインタビュー記事

人気記事ランキング