「原作のどこを映像化するの?」豪華キャスト発表のキムタク『無限の住人』に、原作ファンが抱える新たな悩みとは……

1611_mugen.jpg映画『無限の住人』公式サイトより。

 7日、木村拓哉が主人公の万次、ヒロインの浅野凛役に杉咲花、そして三池崇史が監督を務める実写版映画『無限の住人』の追加キャストが発表された。天津影久:福士蒼汰、尸良:市原隼人、乙橘槇絵:戸田恵梨香、閑馬永空:市川海老蔵、伊羽研水:山崎努、吐鉤群:田中泯、黒衣鯖人:北村一輝、百琳:栗山千明、凶戴斗:満島真之介。

 アニメ化もされた人気コミックを原作とする、大作邦画が次々とコケたタイミングでの実写映画化発表、さらにその後にはSMAP解散報道があったこともあり、逆風状態が続いていた実写映画『無限の住人』。

 だが今回発表された追加キャストについては、吐鉤群役の田中泯、百琳役の栗山千明あたりを中心に割と好意的な声が多く、あわせて公開された万次姿の木村のビジュアルも、評価する声が多いようだ。一方で「一体どこをどう映像化するのか?」という声が、改めて上がっている。

 沙村広明による原作コミック『無限の住人』は、連載約20年(「月刊アフタヌーン」93年8月号~13年2月号)、単行本30巻に及ぶ長編。それだけに原作コミックファンとしては、「長い原作のどこをどうやって映像化するのか?」という部分に注目したり、不安に思っていたりしていたものだが、今回発表されたキャラクターからは、それがなかなか読み取れない。

 天津影久、乙橘槇絵、吐鉤群、百琳、凶戴斗といったキャラクターたちは、原作の最終盤まで登場し、主人公・万次や凛と戦い、時には共闘したりもする、出番も多いキャラ。彼らが映画へ登場するのは納得できるのだが、一方で黒衣鯖人は特異な風貌と奇怪な性癖で、閑馬永空は万次と同じく“不死”であるということで、強烈なインパクトを残したキャラクターではあるのだが、それぞれ単行本の1~2巻という序盤で姿を消している。

 ネット上、SNS上を見ると今回の発表をうけ、「栗山千明ちゃんが百琳さんか。うれしいけど、相当話縮めないとそこまでいかなくない…?」「三池作品はほんと役者が豪華だな! しかしこの配役だと、原作のどこを映像化するのかわからんな」「あの長い漫画をどう映画の脚本に落とし込んだのかが気になる」といった声が。

 豪華キャストが一挙に発表されたのはいいが、演じるキャラたちの原作での登場時期、活躍時期、そして退場時期が広範囲に渡るため、「ダイジェストっぽくなってしまわないか」、あるいは「人気キャラの顔見せで終わってしまうのではないか?」、「ストーリーが大改編されてしまうのではないか」などと、新たな心配の種を見つけ、不安に駆られているようだ。

 万次&凛を中心に、天津、吐らの各勢力・徒党が複雑に絡み合い、バトルを繰り広げていく『無限の住人』。監督の三池崇史、脚本を務める大石哲也の手腕に期待しつつ、続報に注目してみたい。

無限の住人(30) (アフタヌーンコミックス)

無限の住人(30) (アフタヌーンコミックス)

「波よ聞いてくれ」実写化だったら喜べたんだけどなぁ

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