AV出演強要問題に迫った『モザイクの向こう側』を早くも読破! 女性エロマンガ家・知るかバカうどんが著者と対談!!

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うどん アンダーグラウンドな取材をされる理由として家庭環境だとか、人生で何かきっかけがあったりしたのでしょうか?

井川 父親は転勤族でしたけど、割と普通の家庭でしたよ。それよりも、こういったテーマを取材するようになったひとつのきっかけがあります。

 それまでは、こうした世界には興味なかったんです。大学を卒業して普通に就職したんですが、そのときに絵画を買わされて400万円くらいの借金をつくっちゃったんですよ。街角で可愛い女の子が勧誘してくるアレで、相手をしてくれるからしゃべっているうちに楽しくなってきちゃったんです。

 最初に100万円のシルクスクリーンを購入して、その後でシルクスクリーンを買ってくれた人にだけ原画を売るというというので、さらに180万円。気がついたらローンが400万円になっていました。

 購入時、「持っていたら、転売できますよ」と説明を受けていたのですが、いざネットで売ったら5万円くらいにしかならなかったんです。それも、額縁の価格が5万円くらい。それでもう、人生どうなってもいいやと思うようになって趣味で自主映画を作り始めたりしたら、さらに借金が増えちゃったんです。

 これでもう、そろそろ人生詰んだかなと思って会社を辞めて、ライターにでもなろうと思って編集プロダクションに転職しました。

 ところが、そこの社長が自主映画を撮っていたのなら適材だとでも考えたのかAVの撮影現場に連れていかれて、本書に記しているような現場を見てしまったんです。

 それに転職した編プロでは、ヤクザとか暴走族とかのアンダーグラウンドな取材は社長本人が担当していました。ところが、僕が入社して半年くらいで社長が逮捕されて刑務所に入ってしまったんで、それらの内容を引き継いで取材する内にライターとしてのノウハウを学んでいったんです。

うどん 女子高生ビジネスとAV業界には、明確な接点はあるのでしょうか?

井川 『おたぽる』のインタビュー(参考記事)を拝見しましたが、あなたもリフレで働いていた経験があるんですよね? AVをやってた子はいましたか?

うどん いないですよ。リフレに行ったら、その後はキャバクラに行くんじゃないですか。

井川 あなたの働いていたお店では、アイドルになりたい子はいましたか?

うどん そういえばいました。同じ店で働いていたJKは、日本橋(大阪市)のメイド喫茶で働きつつリフレで働いていて、「コーヒー飲みたかったらメイド喫茶の方に来てもらって、私とデートしたかったらこっち(リフレ)に来てね」という賢いJKでした。顔をTwitterでばんばん出して、めっちゃお客引っ張っていましたね。

井川 そういった子ならAVにいく可能性はありますね。AVってある程度、自己顕示欲だったり、とにかく目立ちたいみたいな精神がなければできないと思います。逆にそういう子じゃないタイプの子の方が、風俗に行っちゃうんじゃないのかな。

うどん リフレ嬢は風俗にいく確率のほうが高いんですか?

井川 そう思います。JK見学クラブとかだったら、自分をアピールしたい感じの子の方が多いと思うんです。

うどん 井川さんが監督した『ベースメント』の中で、JKリフレの常連おじさんが登場していましたが、あのシーンがとても好きなんです。サービスを受けているのを隠し撮りして、自分でロムに焼いている……。

井川 リフレに関しては、お客さん側を数多く取材したのですが、チェキカードをいっぱい持っている人がいました。すごいコレクション癖がある人が多いんですよね。「この日は、このJKに会った」とかノートに書いている人も……。費用対効果を考えると、風俗に行ったほうがよいとは思うんですが。モヤモヤしてJKに何万円も払うよりは、なんであの人たちはJKリフレに行くのだろうかと興味がありました。

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