可愛くて格好いい少女忍者が活躍中! シリアスな展開にも逃げずに挑む『信長の忍び』石山桂一PDインタビュー!!

1610_nobu_jyo.jpg織田家のヒロインズ。左からお市、帰蝶、ねね

■音楽にも力を入れて重厚感があるものに!
―― 『信長の忍び』は『ヤングアニマル』で08年から連載開始、さらに重野先生はあちこちで連載を手掛けてましたが、意外にも今回が初アニメ化です。重野先生はアニメ制作に、どんなモチベーションで接しているんでしょうか?

石山 アニメ化をすごく喜んでらっしゃっていました。また、顔合わせの時にシナリオや作品の方向性をこちらから聞いたのですが、重野さんからの注文は「千鳥の殺陣をカッコよく」、あとは史実を元としているので、構成上、そこは残してもらえれば、というぐらいで、あとは基本自由に作ってくださいと言っていただいて。

―― 重野先生のツイッターなどを見ると非常にノリノリですよね。

石山 そうなんですよ。重野さんへ白箱(見本映像)をお送りすると、いつも率直で、いい言葉を送ってくれるんです。完成を楽しみにしてくれているんだなと伝わってきますから、こちらもうれしいです。

―― そんな重野先生は社会科の教員免許状をお持ちと聞きました。歴史にも詳しい重野先生からアドバイスや資料の提供もあったんですか?

石山 原作である『信長の忍び』に関する資料ももちろんですが、重野先生が『信長の忍び』を描くために揃えられた資料をお借りしたり、こちらでも(同じものを)極力集めたりして、スタッフに講習していますね。

―― 『信長の忍び』は歴史や各勢力の流れがわかりやすいですよね。

石山 すごく丁寧ですよね、歴史の教科書では触れていない、新しい説などにもしっかり言及されていて。今川家も浅井家も、本願寺や北畠家など、織田信長を題材にした小説でも飛ばされがちな部分まで描かれていて。歴史好きにはたまらない原作だと思います。

―― TVアニメも、その原作を丁寧にアニメ化されています。

石山 下手に変更すると、史実の流れを追っていくのが難しくなる、というのもあるんですが、作品のテンポに関しては大地監督にお任せになっています。短い尺の中でどれくらいの内容が入るのか。大地監督は絵コンテの段階で、セリフ回しもSEも音楽もだいたい決めちゃうんで、コンテもVコンテでいただいているほどで、大地監督にしか出来ないんじゃないかというテンポのバランスですよね。

1610_nobu_00.jpg第0話より。アクションも格好いい

 実は0話(TV未放送。動画配信サイトで配信)も、このテンポを試してみよう、という思惑もあって作成したんです。本来はもっと長くてもよかったんですけど、TVと同じ尺で作ってみたらどうなるのか。1話目の制作に入る前の段階から、0話制作でテンポの基準を大地監督が持つことができたのが、大きかったかもしれません。

―― ファンにとってはお得感のある動画でしたが、ただのファンサービスではなかったんですね。

石山 あと、0話は音楽も結構派手でしたが、あれもテストだったんです。0話のお披露目は「Anime Japan2016」(3月25~27日)からでしたが、イベントは隣近所のブースからも音がガンガン聞こえてきますから、普通の音楽を普通に流しても誰も見向きもしないかもしれない。加えてショートアニメですが、「大河ドラマみたいにしたい!」という大地監督の希望もあったので、しっかりとオーケストラを呼んで楽曲2曲を収録しました。正直この2曲だけに、1クール分ぐらいの音楽制作費全てを突っ込んでしまったほどです(笑)。

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