可愛くて格好いい少女忍者が活躍中! シリアスな展開にも逃げずに挑む『信長の忍び』石山桂一PDインタビュー!!

1610_nobu02.jpg千鳥、信長、勝家たち。可愛い

■各スタッフ、原画マンもノリノリで
―― 山中(純子/キャラクターデザイン)さんが描く千鳥たちは可愛らしくていいですね。

石山 原作の絵柄を生かしつつ、可愛く描いていただきました。大地監督からの提案でもあったし、自分はもともと『神様はじめました』のチームでいきたいと思っていたんです。山中さんは『名探偵コナン』(日本テレビ系)や『とっとこハム太郎』(テレビ東京系ほか)も描いていた方なので、ディフォルメキャラが上手いのも知っていましたし。

あと、今回は線を太めにと相談しました。絵柄がシンプル目ですから、普通の線だとキャラクターのインパクトが薄まってしまうと考えたんです。アウトラインなどを太めに、強弱を出して特徴的にしていただきました。当初はアップの絵は墨絵っぽい感じでもいいんじゃない? と提案もしたのですが、それはさすがに途中でボツになりましたが(笑)。

―― 背景もおもしろいですし、線の太いキャラクターとのバランスもいい感じですね。

石山 僕は美術監督の湖山(真奈美)さんとは初めてでしたが、基本は2分半程度なので、本作では美術を湖山さん1人で描かれているんですよ、今のご時世では珍しく。だからこそああいった絵本っぽい特徴的な美術を、高いレベルで安定して用意してもらっているし、その美術がキャラとうまくマッチしたな、と思っています。

―― ショートアニメは、腕のあるクリエーターさんたちの個人技が、そのまま画面に出るのがいいですよね。

石山 そうですね。実はこの作品のコンセプトとして、国内の制作体制の強化、みたいなことも考えていたんです。動画や仕上げを海外に依頼することも多いですが、海外はどうしても時間短縮が優先で人海戦術の流れ作業になってしまうので、原画さんの意図を理解しないで作業を進めることも多い。でも動画さんなら動画さんで、中身を理解した上で物を作ってほしいという基本的なところを、本当は徹底していきたい。それを30分アニメでやるのは難しいんですけど、ショートアニメだったらできるだろうと、『信長の忍び』では作業は全て国内、グロスで制作を依頼した話数でも、自社の話数も全部国内で、可能なら一人で責任もって作ってくださいと、お願いしています。

―― 0、1話はそれが上手くいっているというか、他社さんの作品ですが、やはり少数精鋭で制作されている『てーきゅう』シリーズ(TOKYO MX)などと、ちょっと近いノリを感じました。

石山  やはり原画さんにも、“これは自分の作品”と意識してもらえるのか、ノリノリで描いてくれます。そういうアニメーターさんもある程度自由に作る裁量がある作品を、楽しみながらやってほしいですから。

可愛くて格好いい少女忍者が活躍中! シリアスな展開にも逃げずに挑む『信長の忍び』石山桂一PDインタビュー!!のページです。おたぽるは、インタビューアニメ話題・騒動の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

- -

人気記事ランキング

XLサイズ……
XLサイズって想像できないだけど!!