絵コンテないけど面白い、今秋No.1のアゴとハンサムを見逃すな!!『学園ハンサム』馬場園祐樹PDインタビュー【後編】

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――　一方で『学園ハンサム』は、ゲームの「実況プレイ動画」や手書きのMAD映像と、ニコニコ動画などで色んな動画が作られています。その盛り上がりがすごいなと感じているんですが、その辺の盛り上がりはどれぐらい意図されたものなんですか？

馬場園　いやぁ、うちは本当ステマが下手でして（笑）。そういうの上手くやれないんですよ、何も意図してないんです。そもそも我々からして動画なり何なりができたら、ただアップするだけでしたからね。

――　しかも有料にすることなく、ただいたずらに丸々とアップしていますよね（笑）。

馬場園　そうなんですよね。ただそういうところが、「うまくやっているな」感がまるでなかったのが、ネット上で好意的に受け止められているのかな、と思っています。商業感がないというか、「応援しなきゃ」と思ってもらっているのかなと。僕らとしては「喜んでくれているな、盛り上がってくれているな。何でだろう？」ぐらいなんですけどね。

――　色んな『学園ハンサム』を素材とした動画がありますけど、怒ったりはされないと。

馬場園　うち単体では基本はないです。例えばOVAはリバプールさんが発売元ですから、OVAの動画をアップするとか、一緒にやっている企業さんのご迷惑にならない限りは。やはり、実況動画からヒットした作品ですから。そこを否定してしまうと、そもそもこの作品が生まれなかったでしょうから。東北ペネットとしては、アニメ本編を丸々アップするとかしない限りなら、いくらでもという感じです。

――　そういえばそのニコ動さんとコラボされたりもしていますよね。

馬場園　そうですね、アニメ放送直前直後にはいろんなイベントを企画していただきましたし、特番もドワンゴさん側で企画していただきました。意外と珍しいことなんですが、好意的にご一緒させてもらっていますし、『学園ハンサム』といえばニコニコみたいな一面もありますから、非常にうれしいです。

第3話より

■「尺が足りない！」（ドヤ顔で）
――　放送ももう始まりましたが、すでに放送された1～3話目の手応えについて、教えてください。

馬場園　OVAは少人数での制作で、原作声優の音声に至っては、それぞれの自宅で音声を収録したりしていたんですよ（笑）。人によっては「あ、夕方に収録したんだな」とわかるぐらい、バックにカラスの鳴き声が聴こえていたりして（笑）。それらを持ち寄ってプロの音響スタッフさんに最後まとめて調整してもらっていたんですが、「もうダメだ」とサジを投げられ、その音声のままでいったり。また、“ハンサムじゃんけん”や“占いコーナー”など、ミニコーナーも突っ込んで、何とか尺を埋めたという感じで、クオリティがいろいろとアレだったんですよ。　

　TVアニメでは一応OVAの経験もありましたし、動画のスタッフさんも募って枚数も増えたしクオリティもあがったし、そもそもキッチリ時間をかけて脚本も作れたので――まぁ絵コンテはなかったんですけど（笑）、「TVでは“じゃんけん”はやめよう」という目標を達成できたし、今ではもう「尺が足りない」という状況になっています！　とドヤ顔で言えるようになりました（笑）。

 
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