VR元年、ついに山が動く……! 今秋に配信をスタートする「DMM.com」が放つVR動画とは!?【インタビュー前編】

1610_dmmvr02.jpgVRまみれだった今年のTGS(TGS公式サイトより)

山本 スマートフォンとGear VRですね。

―― その2種類に絞られた理由は?

山本 スマホはなんといっても圧倒的な普及台数の多さ。今VRの開発をしている、(開発を)予定されている方の多くもスマホメインで考えているでしょうし。ただ、やっぱスマホVR、ダンボールゴーグルだけではクオリティが……VRの良さが伝わりきらないのではないかと。そこである程度のクオリティを担保できるであろうGear VRも選ばせていただいたという感じです。まずはこの2種類から始めて、その後どうするか、市場の様子を見極めていければと思います。

―― スマホなら、すでに先行してVRモード搭載のアプリゲームも配信されていますし、たしかにユーザーさんがそれなりにいそうです。

山本 スマホだけでも良かったぐらいなんですが、でもそれだと“VR=ダンボールで見た映像=そこまでのものでもない”と受け取ってしまわれる懸念があるなと感じたんです。スマホVRだけで「DMMのVRはこんなものか」となるのはちょっと残念ですから(笑)。Gear VRであれば、VRをかなりのクオリティで楽しめますから、そこから口コミで広がっていってほしいなと思います。

―― 「TGS」などでOculus Riftとスマホを試遊してみたんですけど、差はありますよね、やっぱり。

山本 そうなんですよね。ただ現状、Oculus Riftなどを試遊したことがある人もまだ少ないと思います。とりあえず今はGear VRとスマホで、質と量の両方を狙ったというイメージです。

■配信コンテンツの基本は実写動画に

―― 先ほど最初の配信動画は100本ぐらい、というお話がありました。「TGS」ではDMMさんは『刀剣乱舞』のVR体験会(「DMM GAMES VR x 刀剣乱舞-ONLINE- 三日月宗近Ver.体験会」)を行い、すごい行列ができるなど人気になっていましたよね。2次元、アニメやゲームのVR動画などもプランとしてあるものですか?

山本 リリース時にもアニメ動画が数本だけありますけど、基本は実写です。それに我々はコンテンツを作っているわけではありません。そういった作品を制作されている会社さんがあれば、ぜひ我々のプラットフォームで配信させていただければと思いますけど、まだ数が少ないですから。

―― とりあえず新技術を試してみました、デモ映像を作ってみました、というところが多いですよね。

山本 弊社の場合は有料課金です。課金用のコンテンツはやっぱりそれなりのクオリティやボリュームが必要になりますし、下手なものを作ってしまうと、コンテンツホルダーさんのブランドが傷つくことになりかねない。VRに限らず、プロモーション用、無料配布用に作った動画をお持ちのメーカーさんに、それを有料で配信しませんか? と聞いてみても「いやこのクオリティでは……」と断られるケースも結構あるんですよ。

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