真田“幸村”爆誕! そしてウザかったきり(長澤まさみ)がついに正ヒロインに!? 中間管理職・片桐且元(小林隆)も光った『真田丸』第40話「幸村」レビュー!!

 さて、終盤に差し掛かり、存在感を増大させていた長澤・きりがここにきて大活躍。家族のことを考えて、大坂城入城をためらっていた主人公の背中を押す――まさに正ヒロインに相応しい活躍ぶりであった。ただ、史実を知っていると、きりが信繁を死地へ向かわせているようにも見えてしまうというファンの声もネット上では見受けられた。この辺の気持ちをどう整理するのか、整理を促すような演出は今後あるのだろうか?

 きりに叱咤された信繁は、過去の出来事を思い返しながら、九度山での家族と暮らすことをとるか、大坂城入城をとるかで思い悩む。ここで『真田丸』では珍しい、長めの回想シーンが入る。豊臣秀吉(小日向文世)、石田三成(山本耕史)、大谷吉継(片岡愛之助)、そして父上・昌幸(草刈正雄)と、すでに亡くなってしまった名武将・名優たちの登場がグッとくる。特に枕元に置かれた呼び鈴をいじり、「秀頼のこと、頼む」といい続ける最晩年の秀吉の描写は厳しい。これは裏切ってはならぬと思ってしまうのも無理はないだろう。

 ラストは親子2人して作ったクジを息子・大助に引かせ、信繁は“幸村”と改名すると、親子の絆を感じさせるエピソードで締めた第40話「幸村」。昌幸も大事な場面になると、信之&幸村にクジを引かせていたという設定が効いてくる、素敵な改名エピソードであったと思う。次回からはいよいよ、最終章。怒涛の展開に期待したい。
(文・馬場ゆうすけ)

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