『君の名は。』V7達成、興収145億円に!! そしてリア充に『秒速5センチ』の鬱トラップ発動の予感!?【週末映画興行成績】

2016.10.12

映画『君の名は。』公式サイトより。

 10月8日~10月9日分の週末映画興行成績(興行通信社)が発表されたので、今週もオタク目線でお届け。

 今週も一位を獲得したのは『君の名は。』。これで初登場より7週連続で首位キープを達成! 土日2日間では動員約51万3,000人、興収約7億円を記録し、累計では興収約145億6,000万円を突破した。先週の時点で、2013年公開の宮崎駿監督映画『風立ちぬ』が記録した興収約120.2億円を超え、同じく宮崎監督の『崖の上のポニョ』の約155億円に次いで、邦画アニメーション歴代5位。来週には『崖の上のポニョ』超え、今月中には興収193億円の『もののけ姫』、興収196億円の『ハウルの動く城』までをも捉えることも現実味を帯びてきた。

 さらに、『君の名は。』の人気は海を越えてお隣の韓国にも届いた。韓国・釜山で開催された第21回釜山国際映画祭の“ガラ・プレゼンテーション部門”で『君の名は。』が上映されると、新海誠監督と、声を務めた神木隆之介、上白石萌音が舞台あいさつに登壇。これには600人以上の観客と、100人を超える海外メディアが集まるなど注目度の高さが伺える結果に。韓国では17年1月に『君の名は。』の公開が予定されているのだが、現地ファンは「遅すぎるよー」「これのために日本に行こうかな」と待ちきれない様子。そのため、今回の映画祭では熱狂的なファンが殺到し、熾烈なチケット競争が行われたとか。

 こういった大反響を受けてか、10月14日と15日に東京・東京国立博物館にて新海監督の名作『秒速5センチメートル』の野外上映が行われることが決定。料金は入館料だけで、追加料金は無料。昔からの新海作品ファンは「個人的にはなら君の名はよりも名作だと思う」「とても素晴らしい作品なので見てない人は絶対に見た方がいい」と大絶賛する同作。だが「君の名は。と、全然違うから同じようなもの期待すると、裏切られる」「この映画をみてから1~2週間は心にぽっかり穴が空いた状態になるので、それを覚悟してから見るのがいいかも」「心が痛くなるので、行く人はそのつもりで(笑)」と注意を喚起する声も。“鬱映画”としても名高い『秒速5センチメートル』を、リア充カップル御用達状態になっている『君の名は。』ファンが見た時にどうなるのか、反応が楽しみだ。

 さて、ランキングに戻ると2位に初登場のマット・デイモン主演作『ジェイソン・ボーン』、3位に初登場の『HiGH&LOW THE RED RAIN』、4位に公開4週目ながらまだまだ好調をキープする『映画 聲の形』、5位に初登場の『グッドモーニングショー』、6位に『ハドソン川の奇跡』、7位に『SCOOP!』、8位に『怒り』、9位に『闇金ウシジマくん Part3』、公開11週目の『シン・ゴジラ』が粘りを見せ10位にランクイン。

 湊かなえの同名小説を本田翼と山本美月という旬の女優で映画化した『少女』は、初週で11位と爆死気味。だが、「本田翼の死んだ目が素敵だった」「本田翼さんの怖い感じが良かった! 湊かなえワールド全開でした」と、そこそこ好意的な意見もあるので、口コミから記録を伸ばしていきたいところだ。

 そして、今週末からはなんといっても3Dアニメ『GANTZ:O』が公開となる。今作は、原作マンガ『GANTZ』(作:奥浩哉/集英社)のなかでも屈指の人気を誇る大阪編を、『TIGER & BUNNY』や『神撃のバハムート GENESIS』などで知られるさとうけいいちが総監督として手掛ける、気合入りまくりの3Dアニメ! ということでネットでは大盛り上がり。予告映像が公開されるたびに「クオリティたけえええ」「実写映画とかやめて、最初からこうすればよかったんや」「俳優がCGに職を奪われる日は近い!」とお祭り騒ぎになっていたのだが、その作品がついに解禁となる。一体ランキングをどのように荒らしてくれるのか、注目だ。

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