「本名で犯罪自慢とか恐ろしい」映画『君の名は。』のヒットの裏で蔓延る「違法動画」視聴に公式がTwitterで警告!!

1609_kiminonaha.jpg映画『君の名は。』製作委員会著作権担当の公式アカウント(@kiminona_rights)より。

 公開から5週経った今もなお、大ヒットを飛ばしている新海誠監督の映画『君の名は。』。映画観客動員ランキングではV5を達成、25日までの累計動員数は850万人、累計興行収入は111億円と、スタジオジブリ作品以外の国内産アニメでは初の100億円を突破し、2016年公開の映画では現在までで1位を記録するなど、さまざまな偉業を達成している。

 しかしその裏では、映画本編の違法動画が海外サイトに流出し、SNSでは動画のリンクが拡散され、若年層の間で違法視聴が横行。事態を重くみた公式側は「Twitter等SNS等での拡散も違法の可能性があることを広く知って欲しい」と、26日、Twitterアカウント「映画『君の名は。』製作委員会著作権担当」(@kiminona_rights)を開設し、「残念ながら、違法に流されている本作品の動画が存在しています。これらの動画を視聴されませんようお願いいたします」と注意を促している。人気作の違法動画が動画サイトにあがることは、残念ながら少なくない。しかし、今回のように公式側が自ら注意喚起するのは珍しい対応だろう。

 同アカウントは、違法動画のリンクを貼り付けたり、視聴を誘発するツイートに対して、「このURLは違法にアップロードされた動画へのリンクです。即刻、当該ツイートを削除してください」と、一件一件地道にリプライを送って警告。その数はアカウント開設からわずか2日間で130件以上にのぼり(28日現在)、現在もその数を増やしている。

 これに対しネットでは、「バカッターで犯罪自慢とか恐ろしい」「本名で違法動画のURLをはる若者が多くて、闇を感じる……」「こういう違法視聴してる馬鹿は問答無用で通報」「全員著作権侵害で賠償請求されればいいと思うぞ」と、驚きの声をあげる人や賛同する人が続出。

 中には、公式がリプライを送ったツイートには、違法動画がアップロードされたサイトのリンクが張られ、動画を視聴できてしまうことから、「違法動画のURL紹介するアカウントになっちゃってるけど大丈夫か?」「Twitter社と連携してアカウント凍結する方向にした方が手っ取り早いし拡散されずに済みそうな気も」と心配する声も上がっているが、それだけファンも事態を重くとらえているのだろう。

 また、違法視聴が若年層の間で蔓延していることについては、「高校生も始め、最近の若者は金がないからな……」「タダで違法視聴する子たちは、その作品を鑑賞したいんじゃなくて、コミュニケーションのツールとして消費したいだけなんだろうなあ」という意見も。

 ちなみに公式から警告を受けた最初の50人を見てみたところ、アニメファン、新海誠ファン以外の一般層からも高く支持されている本作だけに、アニメ作品をアイコンに設定しているのはわずか7人で、自撮り画像をアイコンに設定したり、本名や学校名を出している中高生がほとんど。また、削除するよう警告されたにも関わらず、50人中42人が該当ツイートを放置したままで、中には、ツイート欄のトップに表示させることができる「固定ツイート」に設定している人までいたりと、ネットリテラシーの低さが現れている。

 一部からは、DVDが発売されていないにも関わらず、動画が流出していることから、「サンプルDVDが関係者サイドから流出してしまったのでは?」という声も上がっているこの「違法動画」。投稿だけでなく、視聴やリンクの共有も違法にあたるのか否か、いずれにせよ、本作の感動はスマホやPCではなく、ぜひ映画館で味わってほしいものだ。

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