【悲報?】少年期のビデオゲームをすると、運動神経が向上し視覚的反応が早くなる! しかし、“制限時間”アリ…

■ゲーマーの子どもは脳の運動野が変化している

 研究ではスペイン・マドリッドの7~11歳の学童2,442人が1週間でどれほどの時間をビデオゲームで費やしているのかを調査した。プレイ時間の把握は両親によって行なわれ、逐次報告してもらう形でデータが集められ、加えて各人の学業成績のデータも収集された。さらに、それぞれの子どもたちの運動反応スピード、注意力、ワーキングメモリを測定したのである。

 週に18時間以上ゲームをプレイしている完全にゲーマーの子どもはいったん統計から排除したが、両親がまったくゲームをしない家庭の子ども428人は統計に含めたという。そしてこれらのデータから、子どもたちの1週間における平均プレイ時間は4時間であることが明らかになった。男の子のほうがビデオゲームを長くプレイしていて、女の子よりも平均1.7時間長いという。

 分析の結果、ビデオゲームのプレイ時間が週に1時間前後のグループは、まったくゲームをしない子どもたちに比べてきわめて優れた運動反応スピードを持っていることが明らかになった。

 一方、注意力とワーキングメモリに関しては、ゲーマーと非ゲーマーの間に有意の差は見出せなかったという。また、落ち着きがないなどの問題行動についても、ゲームをするしないにはほとんど関係がないことも判明した。

 さらに、この優れた運動反応スピードを持つゲーマーの子どもたち260人の脳波をMRIを使って分析してみると、非ゲーマーの子どもたちにはない大脳基底核の変化が見られた。特に不随意運動(意識的ではない運動)を司る脳の部分が著しく変化しているということである。

 週1時間のビデオゲームと、脳と身体の優れた能力の関係が示唆されることになったわけだが、ゲーマーにとって耳が痛いのは、週9時間以上のゲームがもたらすネガティブな影響だ。このグループに落ち着きのなさなどの問題行動が比較的多いことが浮き彫りになったのはやや残念かもしれない。

 ともあれ、通常、子どもは外で遊んで身体を動かすことで生物としての運動能力や反射神経を発達させるのだが、ゲームをプレイすることでもこれに似た効果が得られることがわかってきたということになる。関連する今後の研究にがさらに深まることを期待したい。
(文/仲田しんじ)

【参考】
・Grand Forks Herald
http://www.grandforksherald.com/news/4116689-how-much-video-game-time-should-kids-get

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