【朗報】オンラインゲームを楽しむ子どもは学業で高成績の傾向! 一方、SNSは学力低下を招く!?

■毎日SNSを利用している15歳は数学の成績が20点低い

 ゲーマーにとっては間違いなく“朗報”である今回の研究だが、TwitterやFacebook、LINEなどのSNSユーザーにとっては気がかりな報告もなされている。SNSを利用する時間が長い15歳は、オンラインゲーム好きとは逆に、数学リテラシー、読解力、科学リテラシーの成績が平均よりも低い傾向にあるというのだ。

 一見、SNSは接触できる人の輪を広げ、さまざまな話や意見を聞くことで見聞が広まり、一般常識的な知識が高まるような感もある。しかし15歳という時期においては、SNSはどうも知識を深めるほうには働かないらしい。毎日Facebookかオンラインチャットを行なっているオーストラリアの15歳は、なんと数学の成績が平均より20点も低いということだ。

「Facebookを使う行為は、実は真の問題解決を求めていないのです。コストの面から言っても、SNSはきわめて効率的なコミュニケーションを可能にしますが、学業の向上にはあまり必要がないものです」とパッソ准教授は説明している。コミュニケーションを第一に追求するSNSは、知的能力の向上にはあまり結びつかないということだろうか。

 そして無視できない現象としては、幅広くさまざまな人々と接することを可能にしたSNSが、子どもたちにおいては“仲間内”だけの閉鎖的で濃密なコミュニケーションのために使われがちであるという点だ。特に、母国語が異なるマイノリティのグループにおいては、LINEなどによって仲間内のコミュニケーションが母国語で事足りてしまうため、公用語(つまり英語)を話す意欲が減退し、英語で行なわれる学業の低下にダイレクトに結びついているということらしい。

 現代社会に画期的なコミュケーション環境をもたらしたスマホと各種SNSだが、子どもの頃からヘビーユーザーになることには少し慎重になったほうがよいのかもしれない。
(文=仲田しんじ)

【参考】
・ABC
http://www.abc.net.au/news/2016-08-09/online-gaming-can-boost-school-scores/7703070
・Science Daily
https://www.sciencedaily.com/releases/2016/08/160808115442.htm

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