宇多田ヒカルも反発!? 平蔵がイケメンで細くてカッコいいアニメ『鬼平』に対するファンの期待と不安とは

1609_onihei02.jpgオフィス池波 Facebookより。

 累計発行部数2,700万部を誇る池波正太郎の超人気シリーズで、八代目松本幸四郎(松たか子の祖父)、丹波哲郎、萬屋錦之介、二代目中村吉右衛門といった名優たちによるTVドラマ、『ゴルゴ13』のさいとうたかをによるマンガ(脚色:久保田千太郎)、さらに映画化、舞台化も幾度となくされてきた『鬼平犯科帳』が、2017年に誕生50周年を迎えることを機に、『鬼平』とタイトルを変え、アニメ化されることに。あわせて “鬼平”こと長谷川平蔵のビジュアルも発表された。

『鬼平犯科帳』は、放火や盗賊たちを取り締まる火付盗賊改方の長官であり、実在の人物である長谷川平蔵(通称:鬼の平蔵、略して鬼平)を主人公とした、江戸の平和を守るため、罪人たちと戦い、取り締り、逮捕するという火付盗賊改方の奮闘に、美味そうなメシを美味そうに食べるシーンを織り交ぜて描かれた物語。そして歴代の名優たちもさいとうたかをのマンガも、平蔵が剣の達人で、人生の酸いも甘いも噛み分けてきた人物とあって、大体ガッチリとした体格で中年~初老ぐらいの人物として演じられ、描かれてきた。

 池波作品はドラマ、映画、舞台、マンガ化は幾度もされてきているが、アニメ化されるのは初めて。アニメ化の第一報に喜んだファンも、これまでの“平蔵像”とは大きく異なる、月代も剃っていない総髪姿、高身長痩せ型の現代風イケメンというアニメ版鬼平のビジュアルに、期待と不安が入り混じる状況となっているようだ。

 多いのは「加役付きの旗本が総髪とかありえねえ 。時代考証くらいしろよ」「ちがう…長谷川様はこうじゃない…」といった反発。何せ、あの宇多田ヒカルもTwitter(@utadahikaru)で「原作もコミックもテレビドラマも大好きな筋金入りの『鬼平犯科帳』ファンとして言わせてくれ、これは私が惚れた長谷川平蔵じゃない」と語ってしまうほど。

「平蔵は八代目幸四郎をイメージして書いた」と池波本人が語っていたぐらいなのだから、時代劇や池波ファンが戸惑うのも無理はないだろう。さらに「アニメってさいとうたかを準拠じゃないのかよ」といった声も。1993年の連載開始、20年以上にわたって連載され続けてきたマンガ版のイメージも強かったようだ。

 一方で、「まぁ現代風に描くならこんなもんじゃねえの」「やっと時代劇小説のアニメ化がきたな!」「じいちゃんに教えてあげないと」と、歓迎する声も多かった。中村吉右衛門が演じてきたTVドラマシリーズは、16年末、17年年始に放送予定の『鬼平犯科帳スペシャル』(前後編2本/シリーズ150本目)をもって、一旦制作・放送が終了予定。

鬼平犯科帳 第1シリーズ DVD-BOX

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『剣客商売』のほうがアニメ化に向いていたと思う

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