三成男泣き、そして“直江状”が炸裂し、関ヶ原がついに勃発! 視聴率は自己最低でもバカ熱かった『真田丸』第34話「挙兵」レビュー!!

 だが印象的だったのは、やはり挙兵を決意した三成絡みの各シーン。「全てを豊臣に捧げてきたのに」と、ハラハラと落涙するシーンはこちらまで悲しくなってくるほどだったし、自身を襲撃しようとしているのに「清正と会いたい」というシーンは、前回まで清正がなんとも脳筋(脳みそまで筋肉)なアプローチで三成との距離を縮めようとする→それが分からないタイプの三成がすげなく手を払うという展開が繰り返されてきただけに、思わず胸が熱くなってくる一幕であった。

 さらにこのシーンではさも意味ありげに、三成が清正の耳元で何かを囁く。無音演出が施され、三成の発言が視聴者には聞こえなかったため、ネット上では「三成は何と言ったのか?」の推理合戦に。多いのは「豊臣を託す」、「もうすぐ大きな戦があるぞ」、「戦場で会ったら遠慮なしにこい」といったところだが、果たして……。

 一方の真田家は、武田家時代を忘れられない昌幸(草刈正雄)、豊臣&三成に恩義を感じる信繁の2人がノリノリなため、上杉&三成につくことに。「夢をもう一度」という老人になってしまいつつある昌幸がちょっと怖いし、時代に取り残されている感があったのが寂しい限りだし、信繁は西方に肩入れしすぎ。少しずつ積み重ねてきた「真田家分裂」のフラグが、この34話でとうとう成立してしまったなと感じた次第である。

 次回35話のタイトルは「犬伏」。ここにきてドラマ公式サイトのトップ画像が変わるなど、制作側の気合も感じられる、『真田丸』きってのターニングポイントとなるはずの話数である。予告を見た段階でもう泣きそうなのだが、どんなドラマが展開されるのか、楽しみにしたい。

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