注目の美少女盛りだくさんの映画『青空エール』──アイドルファン的な見どころは、ここだ!

1608_aozora.jpg映画『青空エール』公式サイトより

 吹奏楽をテーマにした映画はいくつかあるが、一番有名なのは2004年に公開された矢口史靖監督による『スウィングガールズ』であろう。この作品で「ジャズやるべ!」と叫んでいたのが主人公、鈴木友子役の上野樹里だった。

 あれから12年、今回吹奏楽部を指導する教師役として上野樹里が出演しているのが、8月20に全国公開された映画『青空エール』である。

 高校野球での応援に憧れ、吹奏楽部に入部した主人公・小野つばさ(土屋太鳳)と、同級生で野球部員の山田大介(竹内涼真)の恋物語を主軸に、高校生活の3年間を描いた青春映画だ。

 私は公開2日目の午後の上映を観に行ったのだが、客席の8割方が若い女の子たち。竹内涼真の人気も、青春映画の人気もすごいものだと改めて感じさせられた。

 しかし、アイドルファン的に注目なのは、そればかりではない。今注目すべき女優・アイドルがたくさん出ているのだ。

 まずは、なんといっても主人公、小野つばさ役の土屋太鳳。

 最近は出演作も増え、さまざまな役を演じている彼女だが、真面目で一心にひとつのこと(今回の映画ではトランペット)に取り組む姿は、彼女の真骨頂とも言えるもの。

 思いの届かない相手に対するけなげな演技も切なげで、彼女のファンならずとも心が惹きつけられることだろう。

 ちなみに土屋といえば、丁寧に綴られるブログが有名であるが、今回の映画に関しても、演じたときの気持ちや共演者などへの思いが多く語られている。ぜひ一読してみることをお勧めする。

 続いては、部活の先輩、森優花役の志田未来。

 子役からキャリアを積んできた彼女も、もう23歳。制服姿を見られるのは最後になるかもしれない。つばさに優しくトランペットを教える姿や、怪我に苦しみ葛藤する姿。演技力のある彼女だけに見ごたえも十分だ。

 つばさが一年生の時の吹奏楽部部長、春日瞳を演じたのが、小島藤子。

『おはスタ』(テレビ東京)でおはガールを務めていた彼女も、今ではもう堂々の大女優と言っていいだろう。長かった髪をばっさりと切り、厳しい部長役を熱演。志田未来とのやりとりのシーンでは画面に引きつけられた。

 これまでも、キツイ性格の娘を演じることが多かったが、どこかマニッシュな雰囲気も持っていて、ふにゃっとした笑顔は癒しそのもの。彼女のような女優は今の映画界に必要な存在だろう。

 13年、ゼクシィのCMで一躍ブレイクした松井愛莉が演じるのは、主人公の親友、脇田陽万里。

 とにかく明るく爽やかな笑顔が印象的。なんといっても見所は彼女のチアリーディング姿。170cmの長身を存分に活かして、野球部を応援する姿は誰しもが見とれてしまうような輝きにあふれている。

 そして、存在感と“今が旬”といったみずみずしさにあふれていたのが、野球部のマネージャー、澤あかねを演じた平祐奈だ。おはガールでは、小島藤子の5年後輩にあたり、いつも明るさとユーモアを振りまいていた彼女も、今では映画、ドラマ、CMと引っ張りだこだ。

 映画の中でも、ふとした瞬間に見せる勝気な仕草や、人を思うまなざしなどに天才的な素質を感じる。個人的には、試合のシーンでベンチに入り、野球帽をかぶっている姿が実に可愛らしかった。

 さて、ここからはさらに脇で出演している女の子にも触れておきたい。

 一人目は、主人公の友人で一緒にトランペットを担当している高橋マルコ役の黒瀬サラ。

 実は彼女、秋葉原を拠点に活動するアイドルグループ「仮面女子」の中の「スチームガールズ」の現役メンバー。ファンからの人気も高く、ライブではセンターを担当している。出演シーンは多くないが、スクリーンの中で彼女の愛らしい顔を探してみるのもいいかもしれない。

 もう一人もトランペット担当メンバーで、主人公の後輩、佐竹を演じたのが橋本佳奈。

 こちらもあまり出番は多くないのだが、彼女は、昨年の9月まで「アイドネルッサンス」というグループのメンバーとして活動していた経歴を持つ。

 トランペットはもともと特技で、ライブの曲中で披露していたこともあるほどの腕前だ。現在は大学のミスコンテストにもエントリーしており、将来はアナウンサーやキャスター志望とのことなので、いつの日か「美人女子アナ」として目にする日が来るかもしれない。

 以上、主だった女性キャストを見てきたが、さすがは多くの青春映画を撮ってきた三木孝浩監督だけあって、女の子の見せ方がうまい。

 今一番魅力的な女優を集めて、それぞれの役の中で彼女たちを引き立てようとしている。一方、演者たちも、精一杯の力と思いを込めて、その期待に応えている。

 青春映画というのは、単に青春時代を描いた映画ということではない。映画のストーリーや役柄を通して、演じている俳優・女優自身の若さのきらめきが伝わってくるのが魅力なのだ。その意味で、この作品は間違いなく青春映画たりえるものであろう。

 最後に、個人的な話になるが、実は私も中学高校と吹奏楽部でトランペットを吹いていた。

 映画に出てくるような名門校ではなく、練習も厳しいものではなかったけれど、みんなでひとつのものを作り上げていく喜びとか、目標に向かって努力することの意味とか、そんなものを部活動を通して知ったような気がする。

 映画を見終わった後、ぼんやりとそんなことを思い出していた。

 あ、そうそう、ちょっと恥ずかしいけど、恋とか友情とか、その頃好きだった女の子のこととかもね。
(文=プレヤード)

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