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モノブライト出口博之の特撮自由帳(4)

モノブライト出口博之の特撮自由帳(4)レオパルドン、チェンジロボ、シンケンオー……各年代を彩る特撮おもちゃをイジリ倒します!

2016.08.21

■シリーズの始祖、最強との呼び声も高いレオパルドン
 スーパー戦隊シリーズの第1作目『秘密戦隊ゴレンジャー』(75)と2作目『ジャッカー電撃隊』(77)にはロボットが登場しません。ロボットが登場するのは第3作目になる『バトルフィーバーJ』(79)からなのですが、実はジャッカー電撃隊とバトルフィーバーJの間には1年間の休止期間が存在します。その一年間何があったかと言うと、知る人ぞ知る『東映版スパイダーマン』(78)が放送され、原作のマーベル・コミックでは存在しない東映版スパイダーマンオリジナルのロボット「レオパルドン」が登場し、のちのスーパー戦隊シリーズのロボットの礎を作ったのです。劇中では登場してものの数秒で敵を撃破することから、“最強のロボット”との呼び声も高い、シリーズにとって重要な意味を持つロボットです。

出口博之(以下、「出口」) 今回一番現物が見たかったのが、このレオパルドンです。
有田シュン(以下、「有田」) ついこの間、オフィシャルに認められたレオパルドン!
五十嵐浩司(以下、「五十嵐」) ロボットで言えばこの前に『大鉄人17』があり、その系譜を受け継いでいるのでこの頃はまだ合体ロボットではないんです。

レオパルドンの足裏。細かい

 レオパルドンには合体機構がなくスフィンクス形態から人型への変形機構のみですが、今のものと比べても遜色のないギミック(変形時、足のパーツを展開させると連動して他のパーツも可動するギミック)が搭載されています。
 五十嵐氏所有のレオパルドンは当時のものながらほとんど劣化が見られず、特に銀メッキパーツの輝きは今では「ここまでやらないだろ!」レベルのビッカビカな処理になっています。

有田 カラーリングが黒と黄色とシルバーの配色が渋いですね。
五十嵐 強い色ですね。先端にいくほど濃い色になると強そうに見える。『マジンガーZ』でやっていた手法ですね。これをやっていないのがガンダムぐらいで、ほぼ白。

 胴体は金属で構成されていて、手に持った感じの工具のそれに近いずっしりとした質感はまさに超合金、ロボットならではの重量。あくまでロボットであることの表現も各部の細かいディティールに現れていて、例えばモールド処理で終わる足の裏も変形時にバーニアの役目になる構造から、きちんと別パーツで処理されています。

五十嵐 ロボットの見せ方の基本で、メカニックであるということ。これはロボットだから、メカとしてちゃんと妥協せずに作ってある。

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