モノブライト出口博之の特撮自由帳(4)

モノブライト出口博之の特撮自由帳(4)レオパルドン、チェンジロボ、シンケンオー……各年代を彩る特撮おもちゃをイジリ倒します!

2016.08.21

左よりライター・有田シュン、モノブライト・出口博之、ライター・五十嵐浩司

 こんにちは、モノブライトのベース、出口です。
 特撮と切っても切れない間柄にあるのが、特撮玩具、いわゆる「おもちゃ」です。新しく登場したヒーローの変身アイテムや使用する武器、そして搭乗するロボットなど、一年間の放送期間中に実に多くのおもちゃがリリースされています。昨今のおもちゃはどれも非常に良くできていて、子供はもちろん大人でも十分に遊べるギミックは、新商品が発売される度に新鮮な驚きを与えてくれます。

 その特撮玩具の花形と言えるのが、スーパー戦隊シリーズのロボットのおもちゃ。変身アイテムや武器のおもちゃに比べると、2号ロボ、3号ロボは当たり前、続々と発売される拡張キット的な追加ロボットを含めるとお値段もギミックも数段上になり、名実共に特撮を支えるおもちゃと言っても過言ではありません。

 幼い頃の私も『電撃戦隊チェンジマン』の「チェンジロボ」を持っていて、小さなパーツが壊れたりロケットパンチのパーツを紛失しても大事に遊んでいました。しかし、楽しい記憶の傍には「新しいロボットを買ってもらえなかった」という、ちょっと寂しい記憶もあります。子どもに買い与えるには高額なおもちゃですので、ホイホイ買い与えなかった両親の判断は正しいと今では理解できるのですが、ターボレンジャーの「ターボビルダー(規格外にデカい)」を持っている友達を羨ましく思う気持ちは大人になっても胸の奥に居座っており、おもちゃが子どもに与える影響力は大きいと感じずにはいられません。

 ほとんどの特撮少年の心を掴むスーパー戦隊シリーズのロボットのおもちゃですが、ひとつのシリーズにおいて同じフォーマットで毎作違うロボットが登場すること自体、世界的に見ても例を見ないことを考えると、その歴史はある意味で日本の特撮の歴史であり、日本のおもちゃの歴史とも言えます。同時に、ロボットアニメとも影響関係にあることから、日本におけるロボット作品全般の発展に多大なる影響を与えているのです。

 そこで今回は、夜な夜な都内某所で特撮談義をするライター有田シュン氏、可動可能なロボットの貸し出しと特別解説として、我々の特撮&おもちゃの先生であるアニメーション研究家・五十嵐浩司氏にご登場いただき、スーパー戦隊シリーズのロボットを70年代から2016年現在に至るまでの各年代から一体ずつ選出し、実際におもちゃを手に取りながらその魅力と歴史に迫りたいと思います。

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