「あ、庵野ォォォォォォォ!!!!!!」大ヒット映画『シン・ゴジラ』の“発声可能上映”は漫画家・島本和彦のため!?

2016.08.09

島本和彦公式Twitter(‏@simakazu)より

 8日に発表された週末映画興行成績(興行通信社)で公開から2週連続で首位を獲得し、累計興収は21億円を突破した『シン・ゴジラ』。大ヒット公開中の同作が、“発声可能上映”を行うと発表し、話題となっている。

『シン・ゴジラ』公式サイトによると、「声だしOK!コスプレOK!サイリウム持ちこみOK!」の“発声可能上映”を新宿バルト9にて、8月15日、19時の回に実施するという。

 アニメ劇場作を中心に、これまで様々な作品で“声出しOK”の上映が実施され、最近では、『KING OF PRISM by PrettyRhythm』『遊戯王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』『ずっと前から好きでした。~告白実行委員会~』の“応援上映”や『貞子VS伽椰子』の“絶叫上映”が話題となったが、“発声可能上映”と銘打った上映イベントは初となる。

 そしてこの“発声可能上映”だが、なんと、柳楽優弥主演でドラマ化された『アオイホノオ』(小学館)でも知られる漫画家・島本和彦のためのものだというのだ。

 島本といえば、『シン・ゴジラ』のあまりの出来栄えに、先日自身の公式Twitter(‏@simakazu)で総監督を務めた庵野秀明に対し「庵野……オレの負けだ…… #シンゴジラ」と発言。これがどんどん拡散されると、「どうも私が、どう負けたのか誤解されてるみたいなので(笑)何か言いたいけれど、シン・ゴジラのネタバレは避ける、としたらやはり夏のコミケで本を出すしかないという(間に合うのか??)結論に至りましたので、報告させて頂きます」と、“正しい打ちのめされ方”を解説してくれる同人誌『アンノ対ホノオ。』の発売を発表していた。

 さらに島本は、「シン・ゴジラ観ながら『ああ~!!やめろ庵野!!俺の上を行くな~!!!!』と崩れ落ちるまさにあの心境を味あわせてやりたい!!いや、味わってもらいたい!!」「『ウンチク言っていい、語っていい、崩れ落ちていい上映時間』を設けてくれるなら最前列で俺が見本を見せてやりたい」とツイート。

 すると8日、『シン・ゴジラ』公式サイトが“発声可能上映”の実施を発表し、島本は、「コレは……!!みんなで『アンノ対ホノオ』の同人誌をテキストに『やめろ庵野~~!!!!』とひたすら叫んでひたすら崩れ落ちろと!?!?」と発言。これに反応したのは、庵野監督が所属するアニメスタジオ・株式会社カラーの公式アカウント(@khara_inc)。「島本和彦さんの願いを叶えるために、庵野秀明が東宝にお願いし、実現したそうです!」と、上映実施に至った経緯を告白し、島本氏は「ヒエェェェェェーー!!!!!!!!!!あ、庵野ォォォォォォォ!!!!!!」と驚きの声を上げている。

 さらに、「いやいや、みんな落ち着け、一般の映画館で、島本和彦なんか全く知らない観客ももちろん来る中で 、『庵野やめろ~!!わああああ庵野ォォォォォォォ!!』ってひとりの男が叫ぶのって明らかに迷惑行為!!」というツイートには、『ゴジラ』シリーズの公式アカウント(@godzilla_jp)から、「島本先生、思う存分叫んでください!お待ちしております!」とお誘いが。
 
 当初は、「最後に『なんだかんだ言って、けっきょくなにも叫ベなかったな。わかってたよ最初から……負け犬め!!!!』と言うためのお膳立てだよ!!!!飛んで火に入る夏の虫だよ!!!!」と難色を示していた島本。しかし、ファンからの後押しもあり、「もうどうしていいかわからんが、自分で掘った墓穴は自分で埋める!!!!何をどう発声するのかはこれから決める!!」と、鑑賞を決意したようだ。

 島本の宣伝効果(?)もあってか、上映会のチケットはすでに完売しており、ネットでは「ゴジラが好きな人達と騒げるのは嬉しい」「シン・ゴジラ応援したい……」「『いっけー、そこだゴジラ!本社を壊せ!』とかすごい盛り上がりそう」などと声が上がっているようだ。しかし、一方では「何をどう叫べばいいの?」「サイリウム持ち込みもOKってかなりカオスだ……いつ振るんだ……」「コスプレって何のコスプレだよw」と戸惑う声も見受けられる。

 ちなみに島本は、劇場で叫ぶのは『ラブライブ!』のライブビューイングでしか体験がないそうで、「自信がないよ!!!!」と不安を吐露しているが……。一時はチケットの売り切れに愕然としていた島本だが、ツイートによると、無事に席を用意してもらえたようなので、当日、劇場で「やめろ庵野~~!!!!」と声を上げることを期待しつつ、島本の今後のツイートにも注目したい。

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