「クリカン方式がどこまで通用するかお手並み拝見だな!!」『タイムボカン』シリーズの悪役3人組のボスは“声優ホリ”に

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『タイムボカン24』公式サイトより。

　今年10月からスタートするアニメ『タイムボカン24』（日本テレビ系）にて、モノマネ芸人のホリが声優を務めることが発表された。ホリは、『タイムボカン』シリーズおなじみの敵キャラ3人衆のボスであるオヤダーマの声を担当する。長年愛され続けてきた『タイムボカン』シリーズのボスの声だけに、“声優ホリ”に対して批判一色になるかと思いきや、「夜のヤッターマンもやってたし安心して見れる！」「ホリが出るのか！ 下手な声優よりナレーションとかも上手だから楽しみだ！」「クリカン方式がどこまで通用するのかお手並み拝見だな！」と期待の声も、それなりに上がっているようだ。

『タイムボカン24』は1975年に放送開始した『タイムボカン』シリーズの最新作。『ピンとこない若い人のために説明すると、「不思議な力を持つ宝を求める正義の味方である主人公たちと、悪役三人組がタイムマシンなどスーパーテクノロジーを有するメカを使って国や土地、さらには時間も飛び越えてお宝争奪戦を繰り広げる」というもの。実写化もされた、深田恭子の超絶エロかわいいドロンジョ様が話題となった『ヤッターマン』も『タイムボカン』シリーズの一つだ。「すごい懐かしいのに今見てもなんか新しいとこがおもしろいよな」「タツノコプロです！こんにちは！！！（大声）な感じが好き」「出てくる女の子たちが総じてエロかった」「ドロンジョ様で致せたら大人の階段を一段登ったことになります」「おじさんたちの思い出の名作だよなぁ～」と美しいものから美しくないものまで思い出は様々。

　今回“声優ホリ”が声を担当するのは、『タイムボカン』シリーズでおなじみの悪役3人組のボス・オヤダーマ役だ。『タイムボカン』シリーズでは、主人公と敵対することになる悪役3人組とそのボスが登場し、物語を支えてきた。その人気は時に主人公たちをしのぐほどで、15年には悪役である3人組を主人公とした『夜のヤッターマン』（日本テレビ系）も放送された。

　この『夜のヤッターマン』では、従来のアニメで一貫して悪役3人を演じてきた小原乃梨子・八奈見乗児・たてかべ和也から、声優陣を喜多村英梨・平田広明・三宅健太へ刷新。さらに、ボスを演じてきた滝口順平氏が11年に亡くなっていることもあり、ドクロベエの声マネをモノマネのレパートリーとしていたホリが務めた。

　ベテラン声優が亡くなり、その跡をモノマネ芸人がキャラクターを引き継いだ例で思い出されるのは、クリカンことモノマネ芸人・栗田貫一。ルパン三世を演じていた声優・山田康雄の亡き後、クリカンがルパン三世役を引き継いだ。当初は声こそ似ているものの、演技力が追いつかず、ファンからの批判も多かった。だが、かれこれ24年間ルパン三世の声を当て続けてきただけあって、ここ数年では「違和感が大分なくなってきた」とそれなりに評価されるように。

　クリカンの例があることや、ホリのみならず喜多村英梨・平田広明・三宅健太も、『タイムボカン24』でも引き続き悪役三人を務めるということもあってか、「もうクリカンのルパンしか知らない世代もざらだし、ホリもそのうちそうなるのかな」「正直、下手に新しい声優使われて違和感感じるより全然いいわ」「ドラえもんの二の舞だけはちょっと勘弁。いまだに違和感凄し」「安心して聞いてられる」と、モノマネ芸人がなるべく元の声優に近い声でキャラクターの声を当てることに、安心するファンは意外と多いようだ。

　もちろん「これからずっとホリがシリーズのボスやると思うとなんかなぁって感じするわ」「モノマネって旧ファンも新規ファンも支持得られないよな。どっちかにターゲット絞れよ」という批判の声もある。滝口順平氏が演じてきたキャラクター、番組のナレーターを引き継いだ声優の中には、銀河万丈、茶風林といった演技力抜群のベテランも多いため、「やっぱり声優さんにやってほしかったなー」という声も。

　ともあれ、新シリーズの『タイムボカン24』は、毎週土曜日の夕方5時30分から放送される予定。どちらかというと大きなお友達というよりは、きちんと子供向けのアニメのようで、主人公と一緒に教科書に書かれている歴史（ウソ）よりもむちゃくちゃ面白い真実の歴史＝真歴史を探しに行くという物語。ただし、その真歴史は「絶世の美女といわれたクレオパトラは、本当は…クレ夫とパトラという漫才師だった！」という歴史（ウソ）なので、一緒に見てる親御さんの方がビックリドッキリすることにはなりそう。さまざまな層に愛されてきた『タイムボカン』シリーズの新作として、幅広い層に楽しんでもらえる作品になってほしいものだ。