Amazonより先に、米ネバダ州のセブンイレブンが“出前ドローン”サービスを開始!

 さまざまな分野への応用が期待され、少しずつ法的な整備も進められているドローンだが、遂にアメリカの一部の地域では“出前ドローン”が空を飛び交っているという。

160732_7Eleven_drone.jpg「Gizmag」より。

■セブンイレブンの人気ドリンク「スラーピー」をドローンが“出前”

 米・ネバダ州リノにあるセブンイレブンの店舗が、ドローン開発会社・Flirteyの協力のもとで、近隣でのドローンによる宅配サービスを試験的に開始した。7月10日のサービス開始初日、最初の“出前”ではチキンサンド、ドーナツ、ホットコーヒー、スラーピー(シャーベット状の飲料)、キャンディをドローンで運び、顧客の家の裏庭へと届けたという。すべて人間が操縦したのではなく、GPSに導かれて飛行して商品を下ろし、再び店舗へと戻ってきたのだ。

“出前ドローン”「Flirtey」紹介動画「Flirtey」より

 ご存知のように、昨今の急激なドローンの普及によって、墜落事故や盗撮被害、航空機とのニアミスなど何かとネガティブなニュースが世を騒がせ、少しずつ法的な規制も進んでいるのだが、一方で今回のように商業利用の道を拓く規制の緩和も同時に行なわれているようだ。

 セブンイレブンなどのコンビニエンスストアを利用する最も大きなニーズのひとつは、買い置きできない食品(日配食品)などを買い求めることだろう。また、郊外ではピザチェーン以外の宅配サービスの体制もなかなか整っていないことから、このように手軽にちょっとしたものをドローンで届けてくれるとすれば、便利このうえないはずだ。

 特にセブンイレブンの人気ドリンク「スラーピー(Slurpee)」は買い置きもできなければ家庭で簡単に作ることもできないため、この“出前”のキラー商品になるということだ。もちろん宅配エリアはドローンで数分の圏内なのでシャーベットが溶けることはない。バイクや車などのデリバリーと違って、信号待ちがない点も大きなアドバンテージだろう。

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