いよいよヤバそうな秀吉、ようやくデレた(?)吉田羊、そして盛大に建つ兄弟別離フラグ……『真田丸』第29話「異変」レビュー!

1607Z_sanada29.jpg『真田丸』公式サイトより。

 次代を担うはずの豊臣秀次(新納慎也)の退場に続き、めっきり追い込んだ秀吉(小日向文世)、謎の難病にかかった大谷吉継(片岡愛之助)、そして仲良しさんに戻りはしたが、より明確に打ち出された真田信幸(大泉洋)と信繁(堺雅人)の兄弟別離のフラグ……。何気にターニングポイントだったと思える大河ドラマ『真田丸』(NHK総合)第29話「異変」を今週もレビュー!

 第29話「異変」は、信繁は、秀吉の肝いりで、大谷吉継(片岡愛之助)の娘・春(松岡茉優)を正室に迎えることに。信幸(大泉洋)は、秀吉が新たに築城しようとする伏見城の普請を受け持つことになるが、うまくいかない。一方、きり(長澤まさみ)は細川ガラシャ(橋本マナミ)と出会いキリスト教に興味を抱くようになる。権力の絶頂にある秀吉は嫡男・秀頼の行く末を心配するが、老いが秀吉を激しくむしばみ始めるのだった――といったストーリーが展開された。ちなみに視聴率は17.5%。

 今話で、多くの視聴者がショックを受けたであろう秀吉の老化。明らかにボケてきているし、夜尿も始まっちゃうし、ヒゲも薄くなった。そしてなんと言ってもショックだったのは、何よりも大事にしていた息子・拾(ひろい)のことを、先に亡くしてしまっていた捨(すて)と取り違えて呼んでしまったこと。

 前話から一気に老け込んでしまった秀吉を小日向文世が、さすがの演技力で見せてくれた。「一番大切な拾のことすらアヤフヤになってる。あそこはゾッとするぐらい切なかったわ」「秀吉の認知症、切なかった」「髭だけ付け髭で黒いところのちぐはぐさ加減が、秀吉の疲れ切った表情とあいまって妙に狂気じみてると言うか壊れてる雰囲気というか…」とネット上にも、ここまで物語を引っ張ってきた秀吉の老いを寂しがり、小日向の演技を賞賛する声が多かった。「死にたくない」という本音の吐露に思わずグッときたが、次号予告を見ると次回はもっと辛そうだ。胸が苦しくなってくるが、すごく楽しみ。

真田騒動―恩田木工 (新潮文庫)

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信幸お兄ちゃんの晩年の苦労がわかる名作です

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