『Overwatch』にまた“物言い”! 女性団体ではなく今度はヒンドゥー教団体!!

 今年5月のリリースで爆発的なヒットを記録し、全世界のプレイヤー数は早くも1,000万人を突破しているといわれる大人気アクションシューティングゲーム『Overwatch(オーバーウォッチ)』だが、またもやゲームプレイとは違った方面から“物言い”がついたようだ。それはゲーム内キャラクター「シンメトラ」の描写についてである。

1607_Hindu-statesman.jpg「Develop」より。

■「ヒンドゥーの神を戦闘をするだけの存在に貶めることはできない」

 インドのヒンドゥー教団体「Universal Society of Hinduism」のラジャン・ゼッド代表は先日、『Overwatch』の開発・販売を行うBlizzard Entertainmentに向けてオープンレターで意見を伝えた。その意見の内容は、「宗教(ヒンドゥー教)を粗末に扱わないでほしい」というものだ。

『Overwatch』には、ヒンドゥー教の神「シンメトラ」をモチーフにした同名の女性キャラクターがいるのだが、キャラクター設定で選ぶことができる肌の色が青白い「ディーヴィー(Devi)」仕様が不適切であるとゼッド氏は苦言を呈している。

シンメトラの各種設定の模様「YouTube」より

「ヒンドゥー教の神、ディーヴィーは寺院と家屋の中でたてまつられており、バーチャルなゲームの世界で戦闘をするだけの存在に貶めることはできません。…(中略)…ビデオゲームメーカーは、崇拝の対象になっている事物を扱う際には細心の注意を払わなくてはなりません。感受性の高い時期の子どもや若者がゲームから受けた印象は、その後もずっと続いていきます」(ラジャン・ゼッド氏)

「Develop」の記事によれば、今のところ、この件に関するBlizzard Entertainmentからのコメントは特にないようだ。ゼッド氏のクレームも決して声高なものではなく、ビデオゲームでヒンドゥー教の世界が扱われること自体は歓迎しているようだ。

「最も長い歴史を持ち、世界で3番目に多い10億人もの敬虔な信者を持つ宗教として、ヒンドゥー教の宗教家は喜んで真摯な娯楽産業がヒンドゥー教について求めているものを提供します」(ラジャン・ゼッド氏)

 ヒンドゥー教の宗教文化がエンタテインメントを通じであれ世に広まることは指導者側も望んでいるようである。また、このような機会を活用してヒンドゥー教を“知的資産”として売り込むチャンスをうかがっている思惑も仄見えてきそうだ。

真・女神転生IV FINAL (2016年2月10日発売)

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クリシュナ消せってかなり難しいゾ

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