“人生再スタート”で学園生活とキャラの可愛らしさを満喫せよ！『ReLIFE』小坂知監督インタビュー！

• ツイート
• 

物語の引っ掻き回し役という小屋野さん。さん付けで呼びたくなるキャラ

■お芝居も背景もカッチリと
――　『ReLIFE』は実写ドラマ化になってもおかしくないようなドラマで、大げさな表現やキャラもいませんよね。

小坂　そうですね、ほとんど会話劇みたいなところもありますし。

――　そんな『ReLIFE』のアニメ化に際して、レイアウトであったり演出であったり、さまざまな工夫を凝らされていると思いますが、注目してほしいところは？

小坂　たしかに実写に向いてそうといわれるのもわかります。物語の導入部だけ拾うと、「薬を飲んで子どもになる」という大前提があるので、ファンタジーやSFなのか、彼らの過ごす世界は果たして現実なのかと思われることもあると思います。しかし描かれる内容は、普通にまっすぐな学園青春モノなのです。アニメを見てくれる人が、「SFものかな？」という思い込みに引っ張られてしまうともったいないので、例えば背景をしっかり描くといったことはしています。キャラクターたちはちゃんと現実を生きてると思ってもらえるように。

――　イメージで逃げたりはしないと。

小坂　(イメージが)まったくないという訳ではありませんが、原作画面の雰囲気も取り入れつつ。お芝居はカッチリめに作っています。そのほうが原作の魅力をより伝えられる作品だと思いましたから。とはいえ、原作にあるミニキャラは可愛いので、ちゃんと生かそうと思っています。

キャラが男女とも可愛い。たとえ中身が27歳のニートでも

――　あの辺のギャグも、いい感じに説教臭くなるのを食い止めていますよね。

小坂　そうですね。アニメでもしっかり活用したいです。

■2人に注目してほしいし、可愛いなと思ってほしい！
――　話が変わりますが、小坂監督はTVシリーズの監督を務めるのは今作が初めてとのことですが？

小坂　監督とは何をどこまで決めて何をすべきか。これまでたくさんの監督と一緒に仕事してきて、席も隣だったりすることも多かったのですけど。打ち合わせで相対する以外にももっと色々とお話しを伺っておけば良かったなぁと。作画や演出とは全く違う部分でやることが多く、今回は作品を作りながら学んでいきました。

――　また監督さんによって、どこまで何を担当するか違うといいますものね。

小坂　そうかもしれませんね。恥ずかしながら教えられて初めて「あ、ここまで監督が決めるものなのか」と気づいたり新鮮でした。音楽関係を考えていくのも初めて経験したことなので、楽しかったです。

 
• 前のページ
 
• 1
 
• 2
 
• 3
 
• 4
 
• 5
 
• 次のページ