身内の裏切り・ハシゴ外しにも動揺せず──山田太郎氏、29万票超を獲得し、新たな政界への意欲も

 明けて10日、午後8時から選挙事務所では開票速報を見守りながらニコニコ生放送を実施。

 午後8時半では、一部メディアでは「新党改革全員落選」が報じられていたものの、この時点では開票率はゼロ。そこで、動向を見守るべくニコ生はロングランで実施。刻一刻と変わっていく開票速報を、多くの支援者が明け方まで見守った。

 日が変わって午前4時には、当選の可能性は遠のいていたものの、山田氏個人の得票数は19万票あまりに到達。他党の比例区での当選者を超える空前の個人得票数となった。

 最初は陰鬱な空気の流れていた事務所だったが、得票数が積み上がる中で空気は変わっていった。当初落選した場合は政界引退を表明していた山田氏だが「20万票いったら、一人政党……色気が出てくる。落ち武者として生き残るか」と語り始めたのである。予想外の票数に山田氏は「冷静に驚いている」という言葉をも漏らした。

 この数字に驚いたのは、選挙のプロである選対スタッフも同じだった。選対スタッフにとっても、組織の支援なしで全国比例に出馬する候補は初めて。「自動車は超えた……電気にも近づいている……」と、経験則から得た組織票の数と比較しながら、その行方を見守った。そして「おおさか維新から出馬していれば……」と、悔しさも滲ませるのであった。

 開票率が9割を超えた午前6時、山田氏は敗北を宣言。この中で山田氏は「どんな数字を稼いでも、敗北は事実。しかし、無視できない数字を得たのは、みなさんの“表現の自由”を守るという声、これは伝えてはいかなくてはならない」と、自身に投票してくれた有権者や、事務所スタッフ、ボランティアに感謝を述べた。

 その上で、今後の予定については「議員じゃないから、知らないとはいえない。表現の自由への取組を一両日中に、どうやって続けられるか身の振り方について考えていきたい」と語った。

 当初は落選したら民間人に戻ると考えていた山田氏だが、別の政党であれば悠々当選していたはずの個人得票数を受けて、思いを新たにした様子であった……。

 この29万票を超える得票を受けて、さまざまなメディアが山田氏を論評する記事を発表しつつある。この票がどのような意味を持つのか、分析は学者や評論家ではない筆者には、わからない。ただ、ここまで選挙戦を取材する中で、さまざまなものを見て、聞いた。その一連の様子については、あらためて本サイトで発表することとしたい。
(文=ルポライター/昼間たかし http://t-hiruma.jp/

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