限界のスピードを競うF-1にも適用可能!! 最新アイトラッキング技術に期待が膨らむ!

■バーチャル世界で“ひと目ぼれ”する日も近い!?

 今年から本格的に幕を開けたVRゲーミングの一方で、このアイトラッキング技術も着実に普及しているようだ。すでに今春、エムエスアイコンピュータージャパンから、視線入力(アイトラッキング)機能を搭載したゲーミング用ノートPC「GT72S 6QE Dominator Pro G Tobii」の販売が発売されている。製品名にも組み込まれているように、搭載されているのはTobiiのアイトラッキング技術である「Tobii EyeX」だ。

 ノートとはいえ17.3インチ液晶(1920×1080ドット)を備え、通常のPCゲームならじゅうぶんに楽しめるスペックだ。現状でもすでに、『Assassin’s Creed Rogue』と、『Grand Theft Auto V』(要、専用MOD)など人気どころのPCゲームがアイトラッキング操作でプレイすることが可能だ。

 とはいっても、操作がすべてアイトラッキングで済むわけではなく、あくまでも補助的なシステムであり、視線をターゲットに合わせてからボタンやマウスで入力するという動作が基本だ。もちろんすべてコントローラなどで操作するよりも、人間の動作としては自然に近くなる。

 この春にサンフランシスコで開催されたゲーム開発者会議「GDC 2016」で、同社のオスカー・ワーナー社長が行なったレクチャーによれば、例えばシューティングゲームであれば不意に画面上に出現した物体にはすぐに視線が向くので反応が早くなるという。また暗いところから明るいところを見ると“白飛び”し、逆に明るいところから暗いところを見ると目が慣れずにより暗く見えるといった演出も可能になり、ゲームの世界がよりリアルになるということだ。確かにVR技術とこのアイトラッキング技術が結びつくことでさらにリアリティのあるゲームの舞台が実現するだろう。

 さらにバーチャル世界の中のコミュニケーションにおいても、例えば視線をある人物に長く向ければ相手も視線に気づくという演出も可能になり、バーチャルな“出会い”がよりドラマチックになるという。これらの技術を駆使した恋愛シミュレーションなど、まさにゲームの世界で“ひと目ぼれ”する体験がもうすぐそこまで来ていそうだ。
(文/仲田しんじ)

【参考】
・Autoblog
http://www.autoblog.com/2016/06/30/f1-driver-eye-tracking-technology/

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