「ヒットの要因は脳内補完にある」2.5次元演劇界の先駆者・松田誠氏が語る「2.5次元ミュージカル」の新たな市場開拓

1607_matsuda.jpg幕張メッセにて行われたセミナーは、ほぼ満員。注目の高さがうかがえる。

 近年広がりを見せる「2.5次元文化」。マンガ、アニメ、ゲームを原作とする平面的な「2次元」の世界を、舞台やミュージカルなどいった「3次元」に変換して俳優たちがキャラクターや作品の世界観を“再現”することにより、原作ファンのみならず、俳優ファンの心を掴んでいる。

 その人気ぶりは数字にも表れており、2011年には31作だった年間上演タイトルが、15年には100タイトルを越え、公演チケットの発券数から換算した年間総動員数は前年から17万人増の145万人と、ここ数年で急成長を遂げている注目のマーケットだ。

 そんな「2.5次元文化」について、7日、幕張メッセで行われる「第3回ライブ&イベント産業展」でセミナーが行われるとのことで足を運んでみた。

■“2.5次元”の定義とは――?

「日本発世界標準ミュージカル『2.5次元ミュージカル』が担うステージコンテンツにおける新たな市場開拓」と題されたセミナーで講師を務めるのは、演劇プロデューサーであり、株式会社ネルケプランニング代表取締役会長、一般社団法人 日本2.5次元ミュージカル協会の代表理事でもある松田誠氏。

 ミュージカル『テニスの王子様』(以下、テニミュ)シリーズや、ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』(以下、セラミュー)、ライブスペクタクル『NARUTO-ナルト-』、ミュージカル『刀剣乱舞』などの作品を手掛ける2.5次元ミュージカルの先駆者だ。

 その中でも一大コンテンツへと成長した『テニミュ』は、03年からスタートした1stシーズンが10年5月に完結すると、同年8月からは2ndシーズンが始動。再び一から物語を紡ぎ、現在は3rdシーズンが継続中で、14日からは最新公演『青学VS氷帝』が全国5都市のほか、上海での上演も決定しており、これまでおそよ300万人を動員し、1年間ではおよそ30万人を動員するという大ヒットを記録し続けている。

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