「カメハメ波並み」アンパンマン映画28作目!! パワーアップしたアンパンチに大人がテンションアップ!?【週末映画興行成績】

2016.07.05

『それいけ!アンパンマン おもちゃの星のナンダとルンダ』公式サイトより。

 7月2日~7月3日分の週末映画興行成績(興行通信社)が発表されたので、今週もオタク目線でお届け。

 今週1位を獲得したのは、初登場のディズニー新作ファンタジー『アリス・イン・ワンダーランド 時間の旅』。最終興収118億円を記録した前作『アリス・イン・ワンダーランド』の続編となる今作は、979スクリーンで公開され、週末2日間で動員27万3,209人、興収4億2,545万7,700円を記録した。

 絢爛な映像美と独自の世界観でアリスの新たな冒険を描いた『アリス・イン・ワンダーランド』シリーズの美しくリアリティがありながらも、どこか奇妙な映像に「ティム・バートンの作品は間違いなく映像が美しい。大好き!」「この世界観は心躍るやつ! 私も異世界に冒険の旅に出たい~」と大絶賛を受けている。しかし、前作と比べるとオープニングの興収比は32.3%と大幅ダウンのスタート。ここからの伸びに期待したいところだ。

 2位には、先週1位の宮藤官九郎監督のコメディ『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』、そして3位には先週からワンランクダウンも相変わらず好調な『ズートピア』。公開11週目に突入し、累計興収は74億円を突破した『ズートピア』。劇場公開は7月15日までとなっているので、圧倒的リピーターに支えられ興収を伸ばした『ズートピア』が、もしかしたらあと2週で再上昇するかもしれない。4位には『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』が続く。

 そして国民的人気アニメの劇場版28作目『それいけ!アンパンマン おもちゃの星のナンダとルンダ』が5位に初登場。184スクリーンで公開され、2日間で動員6万6,555人、興収7,893万5,000円を記録した。

『それいけ!アンパンマン おもちゃの星のナンダとルンダ』は、原作者・やなせたかしが残した楽曲「勇気のルンダ」をモチーフとして制作され、朝ドラで一躍話題となった女優の波瑠やお笑いコンビ中川家がゲスト声優で出演。中川家の弟・礼二が声優を務めたナンダは、「ナンダ」というセリフのみだったにも関わらずアフレコに2、3時間かかったというエピソードも。また、波瑠が務めたルンダの声に対しては「ルンダちゃんは、波瑠さんの声がぴったりでした! 声の表現力が素晴らしかったです」「波瑠さんの落ち着いた声はルンダと違和感があり、そこが残念」と評価が真っ二つのようだ。

 また、今回監督を務めた川越淳は『サイボーグ009VSデビルマン』や『新ゲッターロボ』でも知られており、パワーアップした迫力のアンパンチなど、これまでのアンパンマンよりダイナミックなシーンも話題に。光の渦をまとい、必死の形相でアンパンチを放つアンパンマンに、川越の本領発揮のロボットも多数登場し、「まるでカメハメ波並みのパンチだった!」「子供に人気があるものって結局大人が見ても面白いんだよね」「ロボットアニメのような演出に思わずテンション上がっちゃった」と、親子連れだけでなくアニメファンも楽しめる仕上がりになっている。

 6位には『貞子vs伽椰子』、7位には『64 ロクヨン 後編』とそれぞれ2ランク後退したが、8位の『日本で一番悪い奴ら』は先週から順位をキープ。9位に『クリーピー 偽りの隣人』、10位に『デッドプール』と続いている。

 ほかにも、最多登録者ギネス記録を持つ世界的な人気を誇るPCゲームを実写映画化した『ウォークラフト』が12位にランクイン。『トゥームレイダー』や『バイオハザード』シリーズなど、数あるゲーム原作映画の全世界興収の歴代1位を達成するという快挙を果たした本作。日本では7月1日に公開されており、「鳥の目のような撮影はまさしくゲームの世界。でも、一人ひとりの表情は現実世界のようでとてもリアル。これは面白い!」「監督がゲームファンなだけあって、至るところにリスペクトがあってよかった」「映画見たらウォークラフトがしたくなる。ゲーム好きにはたまらない映画です!」と、大きく宣伝などはされていないがジワジワと評価が集まっている様子。惜しくもトップ10ランクインは逃したが、どこまで記録を伸ばすか楽しみな作品だ。

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