「版権とれた絵を貼っただけ」大量処分も起こりかねない!? 東京オリンピックのアニメデザイン商品がダサすぎると批判の声

1607_tshirt01.jpg『毎日新聞』より。

 2020年に開催が決定した東京オリンピック・パラリンピックの公式ライセンス商品として、日本のアニメ・マンガをデザインに組み込んだグッズが制作され、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は一般販売を今月16日から開始すると発表した。

 3日に行われたリオデジャネイロオリンピックの日本選手団の結団式では、同商品の先行販売も行われたのだが、公開されたアニメ商品に「ダサすぎるだろwww」「正気か…!?」「デザインもヤバいが、キャラのチョイスどうなんだよ」と、アニメ・マンガファンから意見が上がっている。

 商品には3,980円(税別)のTシャツ、3,950円(税別)のトートバッグ、うちわといったグッズが揃うのだが、注目の的となっているのはそのデザイン。日本オリンピック委員会と日本パラリンピック委員会のマークとともに、『鉄腕アトム』、『ドラゴンボール超』、『ONE PIECE』、『セーラームーン』、『クレヨンしんちゃん』、『NARUTO-ナルト- 疾風伝』、『妖怪ウォッチ』、『魔法つかいプリキュア!』の8作品のアニメのメインキャラクターが並んで描かれている。

 この、まるで人気のアニメキャラをとりあえず並べてみました、という雰囲気のデザインには批判が噴出。「絶対着たくねぇ!」「何この無理やり集めました感。酷いな」「ダサい以前にこの適当さが腹立つわ。版権とれた絵を貼り付けただけじゃん」「なめてるだろこれ。アニメのせときゃ嬉しいんだろって言われてるみたいで嫌だ」、と適当さに苛立ちを覚えている人が続出しているもよう。

 さらに「え、ドラえもん<ジバニャンなわけ?」「ピカチュウはどうしたよ!? ポケモン海外でも人気でしょうが!」などキャラクターのチョイスについても疑問の声が上がる一方で、「プリキュアって必要か!? というかプリキュア、2020年には全く違うのやってるぞ……変えるのか?」「ジバニャンがわからない。妖怪ウォッチ海外では知名度低いだろ」という指摘も。

 また、『キャプテン翼』、『スラムダンク』など、世界中で高い人気を誇るスポーツアニメがある中、「スポーツの祭典なのにスポーツアニメが1つもない!」という声も多い。特に『キャプテン翼』に影響を受けた海外のサッカー選手は多く、アルゼンチン代表のリオネル・メッシは『キャプテン翼』の大ファンで、翼と同じFCバルセロナに行けることが決定したときは大喜びしたという。また元イタリア代表のフランチェスコ・トッティは幼い頃、オーバーヘッドキックの練習ばかりして、「キャプテン翼の真似ばかりするな!」と怒られたり、 日向小次郎のタイガーショットの真似をしてケガしたなどの逸話を残すほどの熱狂的なファン。これほど海外で人気の高いスポーツアニメもスルーしてしまっていることで、アニメを知らない大人たちが「アニメ使った商品ってこんなもんだろ」と言いながら作ったに違いないという印象が否めずに、ブーイングを巻き起こしている今回のグッズ。

 日本を代表するアニメといえば、『宇宙戦艦ヤマト』シリーズや『機動戦士ガンダム』シリーズもあるし、海外で人気を誇るアニメとしてはジブリ作品もあるが、版権の問題やら何やらがきっと複雑なんだろう。となるとこんなものかもしれないとも思えてくるが、ダサすぎるのは事実。ダサすぎてオリンピック後に大量処分なんて悲しいことにならないためにも、人気コンテンツを抱える企業にもっと積極的に交渉してほしいし、どこかちゃんとしたところに作り直してもらってほしいものだ。

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