罵倒・挑発・暴漢までオタクの嘆きだけじゃない！猛暑の狂乱の中で、参院選2回目の週末

• ツイート
• 

なにかやり遂げた感を見せてくれる山田氏

　これは、当たっていた。宣伝カーの上でマイクで自由に話してよいというのだから、当然妙な発言をする人も出てくる。しかし、山田氏はそれすらも「表現の自由」として制止はしなかった。

「金剛型に比べて妙高型はグッズが少ない！」と訴える羽黒提督が登場したかと思えば「初回チャージ無料です」と宣伝をはじめる男装喫茶の店員。さらには「山田太郎のBLを書いている」という女性まで。

　かと思えば全員が二十歳を超えているという、JKの制服を着たアイドルグループが自分たちの宣伝を。その一人に「選挙に行ったことないんですが、今回は行ってみようかと思います」と言わせたことで、山田氏は何かの勝利を勝ち取っていたようにも見えた。

　しかし、そのアイデアよりも山田氏が注目を集めたのがハプニングであった。

鉄扇を手にした男に周囲には関わってはいけない人に出会った時ならではのフリーズ感が

　場所を移して始まった、山田氏の演説。そこに「山田うるせえ、ふざけるな」「山田、何をしたいんだ！」「上等じゃねえか！」と叫びながら徘徊する、明らかに不穏な男が登場したのだ。あろうことか、その男が写真を撮影していた山田氏の支援者を手に持った鉄扇でこづく「暴力事件」が発生してしまったのである。

蕎麦屋のごとく、のんびりとやってきた警察に連行されていく暴漢

　この「事件」は、Twitterで急速に拡散され、悪意と自己顕示欲にまみれた人物がtogetterに扇情的なタイトルでまとめはじめ、皮肉にも山田氏がもっとも注目される結果となってしまったのである。

 
• 前のページ
 
• 1
 
• 2
 
• 3
 
• 次のページ